最近は「ブラッドタイプ・ハラスメント」なんて言葉もあるらしい | 星垂れて平野闊く 月湧いて大江流る

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 差別、偏見、ラベリング、ステレオタイプに関する雑談をもうちょっとしましょう。

 

 自分は一人っ子なんですが、高校の時の現代社会の資料集に、「兄弟構成による性格判断」みたいなのが載ってて、それが今で言ったら差別、ヘイト以外の何ものでもないような書き方ですごく嫌でしたね。
 兄とか姉とかいう立場の人は褒めちぎられてるのに、一人っ子はボロクソにこき下ろされてるんですから本当にひどいです。
 星占い、血液型占いと変わらないくらい根拠のない決めつけだとまでは言いませんが(過去記事「四面楚歌でありえす」の精神科医が言ったように、「傾向」ってものはあるかも知れず)、少なくとも、全ての項目で長所と短所と両方ずつ挙げるべきではないでしょうか。

 「こんなひどいこと書かれてる」と家族に訴えたら、「でも、当たってるやんww」と笑われて更に傷つきました。あたしが一人っ子なのはあたしのせいではなく親のせいなのに。

 果たしてあの資料集は、学校の教材として作られたものだったんでしょうか。
 ちょっと極端な所のある変わった先生でしたから、おもしろいと思って選んだのかも知れません。

 
 「(こいつは)一人っ子に決まってるだろ。見ればわかるww」
 みたいに他人に振られたことはありますが、今にして思えばあれって立派な差別ですよね。
 まあ学生の時ですが。
 
 似たようなシーンだと、合コンの席での、「必ず当ててみせよう。君はAB型だ!」っていうのがありましたけど、なぜかその時はあまり不快に感じませんでした。
 やはり、「侮蔑的ニュアンス」「否定的なトーン」というのが含まれるかどうかは重要なことのようです。
 その席での同じ人の応対だと、寧ろ、「合コンにすっぴんで来るなんて」という指摘の方が不快でした。悪いか。

 家庭環境の話に戻ると、ついでに母子家庭なんですが、「おまえみたいな母子家庭育ちの奴は」「両親が円満で愛されて育った子はおまえなんかよりずっと素晴らしい」と面と向かって(メールですが)言ってきた奴は一人だけです。
 自分も相手ももう大人でしたので、傷つくより怒るより、いい年してそんなこと言う人あるんだって唖然としました。
 結構いい所の育ちみたいで、学歴も教養もある人だったのですが。
 

 身体障害者が、「生まれた時からこの体で生きてて、この体しか知らないから、自分の体が『特殊』だと意識したことはない」とか言うのを時々聞きますが、それと似たようなことなのか、子どもの時やごく若い時は、自分の家庭環境が「特殊」だと意識したことはありませんでした。

 乙武洋匡さんが、「健常者でも近眼なら眼鏡を掛けるし、怪我をしたら杖をつくでしょ。その程度のことです」と言っていましたが、「おじいちゃんおばあちゃんが同居してる家もあれば、してない家もあるでしょ。その程度のことです」って感じでした(ちなみにうちは祖父母同居でした)。

 上記の差別発言をした奴が初対面の時からやたらそこにばかり拘って、しかもこっちを憐れむような口ぶりだったので、そうか、母子家庭ってそんなに特別なことなのか、って初めて思ったくらいです。
 でもべつにそんなに珍しくなくないでしょうか? >シングルペアレント家庭