この大階段は谷戸地形の賜物(たまもの)。
2022年に大改修を終えた多摩市のランドマークパルテノン多摩ですが、この画像は改修工事直前です。
バリアフリー時代の要望に応え階段にエスカレータが付けられたらデザインコンセプトとの齟齬(そご)が生じないかと心配でしたが、当初の姿が維持されています。
一見違いはないとしても、ステージは転換しました。もうこの画像は現在の景ではないのです。
階段を登りきったら、そこには大きな水たまり(屋上修景池)。その先は鳥居を模した構造物で、その奥は・・
その特別のなさが禅の教えのようでいいのです。煩悩を持って階段を登り、そして登りきって何もない・・ちょっと解き放たれてみますか?