5月26日に、作家の栗本薫さんがお亡くなりになりました。
『グイン・サーガ』あとがきで病状は存じ上げていたため覚悟していましたが、
やはりいざ現実になってみると「早すぎる!」という感が否めません。
高校時代から読み始め、
熱狂的(ミーハー?)な読者時代もあれば、
年に1冊しか新刊が出ずやきもきした頃もあり、
興味が薄れかけて10冊近く読み遅れた時期も乗り越え、
100巻という一つの節目もライブで体感でき、
いまやほどよい距離感を保って生活の一部になっていた『グイン・サーガ』。
今のようにファンタジー小説や映画が一大ジャンルではなかった頃、
私の中のベーシックなファンタジー観を作ってくれたのは、
まぎれもなく『グイン・サーガ』でした。
また、引っ越したり、転職したりしても、必ず周りに『グイン』読者がいて、
新刊が出るたびに「あーだ、こーだ」と話しに花を咲かせたりできるのも、
本当にありがたいことでした。
そうそう、ミュージカル『グイン・サーガ炎の群像』も観たっけ。
今となっては懐かしく貴重な思い出です。
129巻まではすでに書き終えておられ、
途中で絶筆となった130巻もなんらかの形で公表されるとのことですが、
その後から「あぁ、本当にお亡くなりになったんだなぁ」としみじみきちゃいそうです。
ここ数年、もはや未完となる覚悟はできていたのですが、
それでもやっぱり気になるのは「ラストはどうなる予定だったんだろう」ということ。
淡い期待ですが、最終巻となる予定だった『豹頭王の花嫁』だけでも、
外伝という形で書き遺してくれていないかなぁ。
それが無理ならせめて「主要登場人物は最後はこうなる」的な、
箇条書きだけでも構わないので遺してくれてないでしょうか。
ここ数巻は、読んでいて、
作者ご自身でも「未完になること」を覚悟されているように感じていたので、
なんらかの策を講じてくださっていると期待したいのですが…。
ともあれ、20数年にわたって楽しませていただいたこと。
生活の中に読書の習慣を根付かせてくれたこと。
きっと他にも影響を受けたことは多々あると思いますが、
まずは、大きな感謝とともにご冥福をお祈りいたします。