ユチョンを抱えてベランダから飛び降り、物陰に姿を隠す。
昔と違って 今の世界は どこに行っても灯りが姿を露わにさせる。
それでも この黒いマントが 上手くオレとユチョンの体を暗闇に溶かした。
オレの腕の中で 身を固くさせたままのユチョン。
「ユチョン、ユチョン・・・?」
そりゃ、驚いただろ。
あの高さから飛び降りれば、普通の人間は死ぬ。
「大丈夫か?」
目の焦点が合ってない フラつく体を支えてやると、
オレの顔を見て、一瞬 大きく目を開いた。
さて、、、この男をどう料理しようか・・
チカラを使った
オレの目は 金色に光ってるだろう・・
オレの肌は 暗闇に 青白く光ってるだろう・・
恐ろしい姿が その目に映ってるだろう。
オレは 人間じゃない、ドラキュラだ。
人間には及びもつかない強いチカラを持っている。
血を吸わずとも、その首を簡単にへし折ることもできる。
ユチョン・・・オレの正体を知ったからには もうお前に選択の余地はないんだ。
だから、オレに近づくなと 言ったのに・・・バカな男だ。
ユチョンは オレの顔を食い入るように見、オレの頬に手を伸ばしてきた。
その顔は恐怖など微塵も見せず、優しくオレの頬に指を這わす。
気が触れたのか?
オレは 恐怖のあまりユチョンの頭がおかしくなったのかと思った。
オレのこの顔を、このチカラを見て こんな顔をする人間はいない。
みんな 恐怖におののき、叫び、オレを化け物だと認識して 後ずさる。
「オレが怖くないのか?」
「・・どうして? ジュンスは キレイだ」
「何も聞かないのか?」
「聞いてもいいのか?」
・・・・
しばらく言葉なく 二人で見つめあう。
「・・ジュンスは・・吸血鬼?」
「はっ、、その言葉の響きは好きじゃないな・・」
「だったら・・」
「オレは ドラキュラだ。」
「・・どら・・きゅら・・・」
オレが ドラキュラだと告げても、その意味がわかってないのか
変わらず オレに身を預けている。
「俺の 血も・・吸うの?」
「吸って欲しいか?」
「・・・俺は、、俺は ジュンスと一緒にいたい」
「はっ、、、、お前バカだろ。 オレが怖くないのか?」
「怖い、、のかもしれない。
けど、俺 ジュンスが好きなんだ。
俺を連れて行って。
ジュンスが行く所に俺も行きたい」
そう言うと、ユチョンはオレの体を抱きしめた。
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あ~ コレ スユっぽいねぇ (≧▽≦) いい男ぉ~♡
