1月3日「デスノート」初日おめでとうございます







ミュージカル『デスノート』(데스노트)
2017年1月3日~1月26日 芸術の殿堂オペラ劇場
<出演>
●夜神月(やがみライト)役:ハン・チサン
●L(エル)役:キム・ジュンス
●弥海砂(あまねみさ)役:BEN
●死神レム:パク・へナ
●死神リューク:カン・ホンソク
●夜神総一郎:ソ・ヨンジュ
●夜神粧裕(やがみさゆ):イ・スビン
プロデューサー:ぺク・チャンジュ/音楽:フランク・ワイルドホーン/脚本:アイヴァン・メンチェル/作詞:ジャック・マーフィー/演出:栗山民也/助演出:オ・ルピナ/音楽監督:キム・ムンジョン



こちらの写真は、向かって左より、リューク役ガンホンソクさん、韓国版の音楽監督キムムンジョンさん、レム役パクヘナさん、そして日本版でも演出助手を務めた豊田めぐみさんです!韓国版キャスト、スタッフの皆さん、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございます!日本版も頑張ります!りんご
キム・ジュンス-ハン・ジサン等、俳優の好演光った…「デスノート」完璧な帰還
ミュージカル『デスノート』(プロデューサー パク・チャンジュ、演出 栗山民也)が成功の信号弾を打ち上げて完璧な帰還を知らせた。
今月3日開幕した『デスノート』は初舞台が終わるや観客が起立し、熱い拍手を送った。
平日の夜でも芸術の殿堂4階客席を埋め尽くした観客たちは、公演終了と同時に全員が起立して大きな歓呼と拍手で『デスノート』に惜しみない賞賛を送った。
完璧なキャスティングラインナップと、2年ぶりの再演で開幕前から2017年最高の期待作として話題を集めた『デスノート』は、熱い関心に最高の公演を披露して応えた。
力強い原作をもとにした興味深いストーリーと検証された演出、作品全体に響き渡る美しいナンバーはもちろん、キャラクターの魅力が輝きを放つ舞台だった。
中でも、作品をリードする俳優たちの熱演が際立った。2015年初演当時にも原作よりも秀でたLとして好評を受けたキム・ジュンスはより深みがあり鋭い天才探偵のキャラクターを繊細に発展させ、幻想のコンビであるレムとリューク、パク・ヘナとカン・ホンソクもまた初演に続いて舞台を掌握する演技力はもちろん、作品に命を吹き込む立体的な演技で感嘆を誘った。
新しいキャストの活躍もまた素晴らしかった。2017年版『デスノート』にて新ライトとして合流したハン・ジサンはライトが「デスノート」を手にした後に正義に対する迷いと、自ら新世界の神となり悪行に没頭し堕落する姿まで心理変化を特有のキャラクター分析と表現力でドラマチックに描き出し、新たなライトのキャラクターを創造した。
この他にもライトの父親であり日本警察庁刑事局長の夜神総一郎として初めて舞台に立ったソ・ヨンジュもまた低音と秀でた歌唱力で作品の重心として存在感を見せた。
俳優たちの秀でた演技と歌唱力は、独特なキャラクターに息を吹き込み、各キャラクターの感情線と作品のメッセージを強烈に伝え、最後まで舞台から目を離せなくした。中でも、初舞台とは信じられないほどに全体俳優たちの呼吸とアンサンブルが際立った。
キム・ジュンスとハン・ジサンは初の呼吸でも最高の調和を披露し、2015年とはまた違う新しい舞台を作り出して面白さを高めた。
中でも「デスノート」を手にしたライトの心理変化と、ライトの行動を批判し法の審判を下すようにさせるLの微妙な感情対立は俳優たちの熾烈な演技対決と各キャラクターの個性がはっきりと打ち出されたナンバーにより極大化され、観客の没頭を最高潮に引き上げ、最高の名場面として観客の賞賛を受けた。
ミュージカル『デスノート』は1月26日まで、芸術の殿堂オペラハウスにて公演される。
今ここでしか見られない『デスノート』2017ソウル版!
1月3日からいよいよ、ソウル芸術の殿堂オペラハウスにてミュージカル『デスノート』が再演されます。そして今回も私は稽古場で通訳として活動しています。
すでに多くの方がご覧になったと思いますが、制作発表会とショーケースコンサート、ミュージックビデオなどを通して初演とはまた違った公演になることが予告されました。
特に、再演で初めて合流したライト、ライトの父である総一郎、ミサミサ、刑事たちのほかアンサンブルは、自分だけのキャラクターを作り出すために、力いっぱい稽古をしています。
主要なキャラクター全員が単独キャストで出演するからでしょうか? 俳優たちが作品とキャラクターに集中する姿は、どの現場よりも真剣で強烈です。
日本の同名漫画を原作にしたミュージカル『デスノート』は、フランク・ワイルドホーンの美しい音楽も有名ですが、何よりも”ノートに名前が書かれると死ぬ”という奇抜な設定で、善と悪の境界を行き来する二人の天才の頭脳対決が魅力的なドラマを構築します。
この世界を描くために、今回新しくライトを演じるハン・チサン(한지상)は、ミュージカル『フランケンシュタイン(프랑켄슈타인)』『ザ・デビル(더 데빌)』、演劇『レッド(레드)』などで演技力と歌唱力の両方を認められた俳優です。彼は劇全般にわたって少しずつ現れる、ライトの変化を繊細に表現しています。
高音が得意な俳優なので、特にLを演じるキム・ジュンス(김준수)と、互いに正体を隠してテニスをするシーンでは、こんな歌だったっけ!? と驚くほど、初演の時には味わえなかったエネルギーを感じられると思います。
一方、兵役に行く前の最後の作品ということで、誰よりも負担と期待を抱えているキム・ジュンスは、初演当時、原作のLのキャラクターを超えて、キム・ジュンスしか出せないユニークな人物像を誕生させたと評価されました。
初演に作り上げたLをまた丁寧に蘇らせながら、同時に新メンバーたちと細かい部分を共有しながら、新たな発見をしていく演じ方は無邪気です。こんな様子は2年後には、もう見られないかもしれない姿ですね。
新メンバーの中で、原作キャラクターと100%のシンクロ率を見せるのは、人気アイドル、ミサミサ役の歌手BEN(벤)です。ミュージカルは初挑戦だそうですが、彼女のそばにはいつも死神レム役のパク・ヘナ(박혜나)がいます。
稽古からミサの傍らで彼女を見守ってあげているレム……二人の切なくて美しいシーンは、間違いなくこの作品をより豊かにするでしょう。
もう一人の死神リュークは、今回もやはりカン・ホンソクが務めますが、今回は少し変わったリュークを見られるのではないかと思います。いつも通り愉快な姿の裏に、死神としての恐ろしい一面が時々現れるからです。
一方、とても優しいライトの父である総一郎役のソ・ヨンジュ(서영주)は、優しさとともに持っているカリスマ性を発揮し、出番は少ないにもかかわらず、強い存在感を見せると思います。
準備は万全です。これからは客席の反応を待つことだけが残っています。
日本の皆さんもご存知のように、10月から韓国社会は混乱の中に落ちています。
あちこちの劇場から観客がいないと心配の声が聞こえています。
映画よりももっと映画のようなニュースが毎日流れていて、市民たちは劇場ではなく街に出ています。それは単純に、誰か一人に対する憎悪のためではありません。
悪い事故はいつでも起こるし、悪い人はいつでも過ちを犯します。問題は誰もそれを防ぐことも処罰することもできなかったことです。
悲惨な事故が起こっても誰も救ってくれない状況が繰り返されていて、検察、法律、国家システムへの信頼が崩れてしまい、市民たちはそれが見ていられなくなったのです。
現在の状況を考えると、「本当の正義はどこだ!」と叫んでいるライトとLと群衆の声に力が入っているように聞こえるのは、当然のことかもしれません。
実際に、稽古場の中でも休憩時間になると、例外なく誰もが携帯でニュースを見ていたし、稽古が早く終わる土曜日には、ロウソクデモに参加するために光化門広場に向かう人もいました。まさに、“もし今ソウルの光化門にデスノートが落ちるとしたら……?” そんな想像をしながら、『デスノート』2017ソウル版は作られているのです。
いろんな意味で今回の『デスノート』は、今のここ韓国じゃないと見られない公演になるでしょう。この機会を逃さないように、そしていつもよりももっと期待していただけたらと思います。

シジェスカルチャーSHOW特急ライブ Coming soon
時間1月9日午後8:00
[V LIVE]
