僕にとって、ステージで歌うことも、テレビに出ることも、ファンから追い掛け回されることも日常だ。
この世界に足を踏み入れてからというもの、プライベートがほとんど無いということが日常だった。
小さな頃から練習生として過ごしてきた僕にとって、それはあまりにも当たり前の日常だった。
でも、一緒に頑張ってきた仲間に告白されることは、非日常だ。
青天の霹靂。
正に晴れ渡った空に突然雷鳴が鳴り響いたような騒ぎである。
そんな非日常を払拭しようとして、ユチョンと話をしようとしたのに墓穴を掘ってしまった。
「君が好きだ。ジュンス」
三回目の告白に、僕の心の中で雷が激しく鳴り響いた。
ユチョンに心臓の鼓動が聞こえているのではないかと思うほど、激しく鳴っている。
「そ・・・そんなに何回も言われても・・・僕はどうしていいのか・・・」
「何も」
「えっ?」
「何もしなくていい」
「それって、一体どういうこと?こんなに何度もす・・・すきって言ってるのに、僕に気にせずに居ろって言うの?」
思わず責める口調になった僕を見て、ユチョンは少しだけ悲しげに見える笑顔で頷いた。
続く・・・