君の名前を呼びたくて ~33~ | infection  ~YooSu~

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YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

胸の鼓動がうるさい。

自分で胸に抱き留めておいて、どうしたらいいのか分からない。

ただ咲也から拒絶されることを恐れて、声すら発することが出来ない。

駅のトイレで無理矢理咲也をいかせたのに、だ。あんなことをしておいて、今更な気もするが本当に緊張するんだから仕方ない。

 

 

「もう、騙したな」

 

 

咲也がくすくすと笑う。

怒ってないことにほっとして、強く抱き締めた。

 

 

「騙してないよ。本当に胸が痛いんだ。咲也をあまりに好きすぎて」

 

 

「僕も好きだよ」

 

 

「咲也」

 

 

「なに?」

 

 

「好きだ」

 

 

「うん、僕も」

 

 

「好きなんだ」

 

 

「うん、僕も」

 

 

「好きすぎて辛い」

 

 

咲也がゆっくりと顔を上げた。

 

 

「何で?」

 

 

「独占欲だよ」

 

 

「独占してるじゃん」

 

 

「もっとしたい」

 

 

じっと瞳を見つめると、咲也はやおら立ち上がった。

 

 

 

続く・・・