「あっ!」
唇を離すと、彼をソファーに押し倒した。
第二ボタンまで外された白いシャツの胸元に手を伸ばし、第三ボタンを外そうとして手が止まった。
驚きに満ちた目を僕に向けたまま、震える彼を見て突如理性が戻る。
慌てて手を離し、立ち上がる。
「ごめん」
直角に腰を曲げて、深々と頭を下げた。
ロマンティックの欠片もない性急な行為に、自分の欲の深さを知る。
憧れ、慕い、恋い焦がれた相手に理性を保つのがいかに至難の業か、実体験として学んでしまった。
このままここに居ては、彼を傷付けかねない。
「本当にごめん。部屋に戻るよ」
もう一度頭を下げると、彼に背を向け部屋を出ていこうとして一歩踏み出した。
が、着ていたTシャツの裾を引っ張られた。
振り向くと、彼が身を起こし、Tシャツの裾を掴んでいる。
「あの、離して」
「・・・やだ」
「でも、このままだと僕は君を・・・」
「やだ」
「だろう?怖いよね。だから、ねっ、出ていくから離してくれる」
「やだ!、やだやだやだ!」
「でも、このままここに居たら・・・我慢出来ないよ」
「やだ・・・やだよ、我慢なんて・・・やだ」
真っ赤になってTシャツの裾をぎゅうっと掴んだ彼を、再びソファーに押し倒した。
続く・・・・・
そうそう、我慢は亀の毒よーーヽ(゜▽、゜)ノ←やっぱり台無し