「ねっ・・・ねえ」
「何?」
間近に迫った顔に、ごくんと唾を飲む。
愛くるしい唇が、何かを求めるように微かに開かれた。
告白してちょうど一ヶ月。
そろそろ先に進みたい。
と言うより、よく今まで我慢したものだと思う。
恋人と四六時中一緒に居るのに、手を出せない。
憧れ続けた人の唇は高貴で、触れると溶けそうだ。
彼は特別だ。
僕にとってそれは今も変わらない。
気持ちを受け入れて貰っただけでも信じられないのに、その人に触れるだなんて。
「どうかした?」
邪気のない顔で聞いてくる彼に、ぐっと体を近付けた。
「あっ、あの・・・」
彼は戸惑いながらも目を伏せた。
長い睫毛が緊張で揺れている。
こういう雰囲気って、誰に教わった訳でもないのに、そういうことをする雰囲気って分かるんだろう。
彼が逃げないことを確認すると、頬に手を当てゆっくりと唇を近付けた。
柔らかい感触と甘い香り。
夢にまで見た彼の唇に、今確かに自分の唇を重ねている。
その事実が全身を喜びで満たし、更に大胆な行動を取らせた。
続く・・・・・
きゃー(≧▽≦)
いよいよやっちゃうのーヽ(゜▽、゜)ノ←連日台無し