「ごめん」
「ばか」
「ごめんね」
「普通あのまま出ていかないだろ」
「そうかな」
「そうだよ。告白されたまま置き去りにされたこっちの身にもなれってんだ」
彼が拳をトンッと胸に打ち付ける。
決して強くはないその打ち付け方に甘えが滲んでいた。
「ごめん」
「ごめんで済むか。お前が悪い」
「ごめん」
「ごめんばっかり言うな。他に言うことあるだろ」
「好きだよ」
饒舌だった彼が押し黙る。
告白に答えるのは苦手なようだ。
僕はそっと彼の体を放し、向き合った。
「僕は君が好きです。それだけ伝えればいいと思っていた。いや、そう思い込もうとした。でも、断られても気持ちは変わらないって気付いた。だから、言うよ。君が好きです。僕と付き合って下さい」
さすがに震えがきた。
断られたら、しばらくは立ち直れない。
それでも、この想いに真摯に向き合おう。
腹をくくって、彼を見つめると、頬をパチンと平手打ちされた。
続く・・・・・
やーん(≧▽≦)
ちゅーじゃなくてパチンだってー(≧▽≦)←喜ぶな