分かりやすいほど分かる彼の態度に苦笑いした。
告白から数日。
彼は素知らぬふりを続けていたが、僕を意識しているのが痛いほど分かる。
それが好感情なのか、悪感情なのかは分からないが、多分、前者じゃないかと思う。
うぬぼれているわけではない。
気付くと、彼が僕を目で追っている。
よく目が合うのだ。
彼は慌てて目を逸らし、別のものに気を取られていたふりをする。
でも、僕からは何も言わない。
今までと何一つ変わらないように接している。
僕は気持ちを伝えた。
これ以上することはない。
「あっ!」
「あっ、ごめん」
新曲のダンス練習で、正面からぶつかった。
「フォーメイション難しくてさ。えっと、こう行って、こうだったっけ?」
ダンス上級者の彼には、こうやっていつも個人レッスンをして貰っていた。
だから、今回もいつも通りにダンス練習を頼んで、いつも通りに教えて貰っていた。
「何で?」
「えっ?」
「何でそんなに普通なの」
「えっ、だって、いつも教えて貰ってたから」
「そうじゃなくて、そういうことじゃなくて・・・この前の夜の・・・」
「告白のこと?」
そう言うと彼の顔がみるみる赤くなった。
俯いた彼の耳たぶまで赤く染まっている。
「あんなこと言ったくせに、いつもとちっとも変わらないじゃないか。僕のことからかってるんだろう」
「何でそんなことになるんだ?」
「だって、平気な顔してるじゃん。僕なんかあれからずっと・・・」
「僕のことが頭から離れない?」
返事がなくても、彼の顔が更に赤くなったことで分かる。
それ以上何も言えなくなった彼があまりにも可愛くて、少しだけ背の低い彼の頭に手を添えると、そっと胸に引き寄せた。
続く・・・・・
さあさあさあさあ!
いよいよちゅーですかーい(≧▽≦)←台無し