「大丈夫?気を付けて」
「あっ、あの、あり」
ありがとう。
そう言おうとして顔を上げると、間近に彼の顔があった。
ドクンと胸が鳴り、たちまち顔が熱くなる。
でも彼から目が離せない。
仕事ではのべつまくなし引っ付いているから意識しないようにしているが、普段はさすがに無防備なままだ。
鼓動は速度をあげて、早鐘のようにうちならされた。
「あれ?顔が赤いよ。大丈夫?」
「だ、大丈夫」
顔の前で左右に手を振って、彼から離れようとしたのに、肩を捕まれ引き寄せられた。
「どれ」
コツンとおでこにおでこを押し当てられる。
あまりの出来事に、目眩を起こしたように体が傾いた。
「おっと、危ない。熱があるんだな。大丈夫、俺が看病するよ」
言うが早いか、僕の体はふわりと宙に浮き、気付けば、彼にして欲しいと願ったお姫様だっこをされていた。
To be continued.....
おおっ!
すぐにベットへ直行ですかー(≧▽≦)←重度のユス病