「どうして?」
「何が?」
「あそこで見つめる必要ある?」
「演出だから仕方ないだろ」
「仕方ない?じゃあ、あなたは仕方ないで何でもするの?」
「あなたって・・・」
彼の顔が微妙に歪む。
「あなただからあなたって呼んだのに、いやなの?」
「いやじゃないけど・・・」
「けど、何?」
「旦那みたいだな」
含み笑いをして、照れたように頭を掻く。
俺よりも高い身長。
五人の中でリーダー格の人が、背を丸め、デレッとした目で俺を見た。
『たまには突き放したように言えば、より彼はあなたに夢中になるでしょう』
占い師の言葉を思いだし、何の感情も乗せずに答える。
「あなたは、旦那じゃないよ」
「あっ、そう・・・」
みるみるしぼむ彼の表情に、アドバイスが正しいことを知り、これまたアドバイスの通りに、しゅんとした彼の顔を、下から掬い上げるように覗き込み言った。
「あなたは旦那じゃなくて、旦那様だよ」
彼が小躍りして、俺を抱えあげるのを、弟たちが三人三様の目で見ていた。
To be continued.....
ユンジェはラブラブですな(≧▽≦)