「だから言った通りだっただろう」
「うん」
そのあまりの美しさに、ビジュアルショックと呼ばれる顔を上気させて、兄が詰め寄ってきた。
「とにかく凄いんだよ。俺なんか、その日の朝にあったことを言い当てられて絶句したぜ」
「うん、僕も」
「だろ?本当に凄いよ。しかも、さ」
そこで言葉を切って、もったいをつける。
僕は苦笑して頷いた。
「アドバイスに従ったら、上手くいったんだよね」
兄は、パアッと破顔して強く頷いた。
「そうなんだ。あんなに悩んでいたのが馬鹿みたいだぜ。もっと早く相談すれば良かったよ。そしたら、もっと早くハッピーライフが送れていたのにさ。自分の欲しい答えじゃなかったらどうしようって、くよくよ悩んで、先伸ばしにしていたのが勿体無いよ。だから、弟には一秒でも早く相談して欲しかったんだ。でも、俺達仕事があるだろ。なかなか行けないから、もやもやしてたよ。今日、相談に行くって言われた時は、俺の方が舞い上がってしまったよ。何はともあれ良かった良かった。お前もさっさとアドバイスに従えよ」
そう言うと、兄は、美しい目蓋をパチパチさせて、ウインクした。
To be continued.....
ビジュアルショックと言えば、じぇーさんですね。
兄って、じぇーさんだったんだ。
じゃあ、占い師のじぇーさんは一体だれ(≧▽≦)←考えてない