冬の日差しの差し込むキッチンの出窓の前に、淡いピンクのエプロンをつけたジェジュンが居た。
今年の冬は暖冬と言うだけあって、ジェジュンに降り注ぐ日差しもやわらかだ。
ジェジュンが額に掛かった前髪をうるさそうに頭を振って跳ね除けた。
その動きで日差しが髪の上で踊り、一種の幻想的な雰囲気を醸し出す。
たまにジェジュンは本当に俺と同じ生き物なのかと思う。
皆が認める美人は、その容姿端麗さからも神のように崇め奉られる。
でも俺がそう思うのは容姿のせいだけじゃなく、ジェジュンから発せられる光とでも言えばいいのだろうか、特別な輝きのせいだ。
あまりの美しさに突然消え失せてしまうのではないかと心配になって、一晩中腕に抱いて眠ったこともある。
そんな俺の心配を吹き飛ばすように、ジェジュンはにっこり笑って言ってくれた。
『俺は決してユノの側を離れないよ』
それなのに俺はジェジュンが満足する恋人ではなかった。
甘い言葉も、記念日も、ジェジュンを抱くことさえ間遠になっていき、それを長い付き合いなんだから当たり前だと安穏とした日々を送っていた。
もし今ジェジュンから別れを切り出されたら、俺は立っていることさえ出来ないだろう。
そんなに大切なジェジュンなのに、苛立っている理由さえはっきりと掴めていない。
もっとジェジュンに気を配っていたら、こんなに悶々とすることはなかっただろうに。
俺が覗いていることさえ気付かずに、一心不乱に包丁を振るっているジェジュンにそっと近づいた。
To be continued.....
続いたね( ̄ー ̄)
ええ、いつものように見切り発車よ(TωT)←考えてから書けよ