タンタンタンタン。
キッチンから小気味良いリズムが聞こえる。
ジェジュンが料理の腕を振るってる音だ。
それはいい。
でも、問題がある。
何が問題かって言うと、朝からずっとこの音が鳴り止まないってことだ。
細部にこだわるジェジュンは、包丁が俎板を叩く音にもこだわる。
『力任せではなく、リズミカルに』
昔、気の迷いでジェジュンに料理を教えて貰おうとした時に言われた言葉だ。
包丁は叩きつけてはいけない。
力で押し切るなんて言語道断だと教えられた。
なのに今聞こえている音は、あきらかに力任せだ。
他の人ならばタンタンタンタンでも問題はないだろうが、長年ジェジュンの包丁捌きを見てきた、いや、聞いてきた俺には分かる。
本当はダンダンダンダンとやりたいところを、ジェジュンの美意識がタンタンタンタンに留めている。
いつもなら、俎板を労わるような優しいリズムでトントントントンと心地良い音が聞こえるが、今日のジェジュンはたまにタンッタンッと強いリズムまで刻んでいる。
間違いない。
ジェジュンは不機嫌だ。
何か知らないが苛立っている。
俺はここ最近の俺の行動を振り返った。
心当たりは・・・。
ある。
ありすぎるくらいある。
電話に出られなかったり、メールの返信を怠ったり、それに、
『毎日愛してるって言ってね』
恋人になった時約束したことなんて、最近どころか数年単位で怠っている。
いよいよジェジュンも堪忍袋の緒が切れたのかも知れない。
これはやばい。
早いとこご機嫌を取って、別れを切り出されないようにしないと。
俺は意を決して、キッチンへと向かった。
To be continued.....
のつもり←
年末年始も毎日毎日台所に立っている皆様。
お疲れ様でございます。
ユンジェ菌でちょっと息を吐いてね( ̄▽+ ̄*)
続くか分からないけど( ̄ー ̄)←こうやって逃げて置こう