「ありがと、ユチョン」
ジュンスはすんっと鼻をすすると、にっこりと微笑んだ。
「さあ、行こう。僕、次は猿が見たい」
心のつかえがとれたのか、また子供のように走り出し、振り返って俺に向かって叫んだ。
「僕、ユチョンと付き合えて本当に良かった」
照れたようにそう言うと、坂を駆け上る。
ただ思ったことを言っただけなのに、ジュンスにとっては恋人の甘い言葉に聞こえたようだ。
その後もことあるごとに俺を見ては、嬉しそうに微笑むジュンスに何も言えなかった。
「仕方ないじゃないか。あんなジュンスを放っておけるか。俺は優しいんだ」
「誰が優しいって?」
心の中で呟いたつもりの声を聞かれて、俺は飛び上がるほど驚いた。
見ると、ステージを降りたジュンスがジェジュンと並んで俺を見つめていた。
「なっ、何だよ、ジュンス。驚かすなよ」
「ユチョンがぶつぶつ言ってるから聞いただけだよ。ね、優しいって誰が?僕?」
「違う」
「なんだ、つまんないの」
「馬鹿だなジュンス。ユチョンは照れ屋だから素直に言えないだけさ。デートの時、ジュンスの唇についたソフトクリームを舐めたんだろう?優しいとかのレベルを超えた想いだと思うぞ」
「ばっ!馬鹿言うなよ。唇じゃなくて、口の周りだ!」
「照れるな照れるな。唇だろうが口の周りだろうが大差無いじゃないか。いや参ったな。カナリアの話だけでも凄いと思ったのに、ユチョンがここまでジュンスに夢中とはな。ジュンス、知ってるか?ユチョンって意外と俺には冷たいんだぞ。素っ気ない返事しかしなかったりするもんな。ジュンスは特別ってことだ。良かったな」
「ちょっと待てよ、ジェジュン。俺がいつ素っ気なくしたよ」
「一昨日の夜」
「一昨日?あれはあまりにも」
「ねえ、一昨日の夜って何?」
ジェジュンの袖を引っ張って、答えをせびるジュンスは本当に子供みたいだ。
「あっ、誤解するなよ。ジュンス。まあ、少しの嫉妬は恋愛のスパイスだ。ユチョン、ジュンスに優しく説明してやれ。じゃあな、ジュンス。後でユチョンが何て言ったか教えろよ」
ジェジュンはジュンスの頭をいい子いい子と言うように撫でると、楽しそうに口笛を吹いて行ってしまった。
To be continued.....
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で?
ジュンスよ、猿山の猿は可愛かっただろう( ̄ー ̄)←何たってじゅんじゅんだから
さて、ユチョンはジェジュンと何があったんでしょうか\(^_^)/←誰か教えて