何時からだっただろう。
ユチョンしか見えなくなっていたのは。
初めて会った時はどちらかと言うと苦手だった。
いや、僕の心にわだかまりがあってユチョンを避けていた。
友達なんかじゃない。
そう言い聞かせ、事務所が求める仲良しを演じていた時もある。
でもユチョンはずっとユチョンだった。
時折、僕に離れて暮らす誰かを重ねていたのかも知れない。
僕が無邪気に振る舞えば振る舞うほど、ユチョンの瞳が優しく細められた。
それが僕の頑なだった心を溶かした。
溶けた心はユチョンの愛情を吸い込んで固まった。
恋だった。
ユチョンが好き。
その気持ちに気付いた時、一番衝撃を受けたのは他ならぬ自分自身だった。
そういう恋愛をする人がいることは知っていた。
身近にそういう恋愛をしている人も居た。
でも、僕がそんな気持ちになるとは思っても見なかった。
これはただの友情だ。
僕は奥手だから、友情を恋愛と勘違いしているだけだ。
そう思おうとした。
女の子と話すのが苦手で、それは恥かしさもあったが、気安く話せるユチョンがいるのに、何も気を使うこともないと思っていた。
でも、それは単にユチョンしか見えなくなっていただけだった。
それこそユチョンが女の子と話していると、猛烈に嫉妬した。
それは信じられないほどの苦しみだった。
一度冗談のようにユチョンに言ったことがある。
「僕よりも大切な人を作るなんて許さないからね」
頬をぷうっと膨らませて拗ねて見せた僕に、ユチョンは相好を崩し、
「俺が一番大切なのはジュンスだよ」
そう言って抱き締めてくれた。
照れくさくて、くすぐったくて、でも嬉しかった。
でも、所詮それは子供の恋心だった。
僕は成長した。
ユチョンはもっと成長した。
みるみる男らしくかっこよくなるユチョンに、ますます女の子が騒ぎだした。
僕の嫉妬心は膨れ上がり、自分の醜い感情に辟易した。
その頃から寝ても覚めても、ユチョンに愛されることを夢見るようになった。
そう、僕は男なのに、ユチョンに愛されることを願った。
それは文字通り、愛されること。
心も。
そして体も。
To be continued.....
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それでいいんだよ、ジュンス( ̄ー ̄)←早く、愛されてみせて
皆様。
じゅんじゅんも猛烈に嫉妬しています。
ユスの間に入るものは空気でもいやーーーーー(/TДT)/←病気