僕は何が起こったのか、一瞬理解出来なかった。
だが、軽く触れた唇が離れた瞬間、バシッと音を立てて、僕の右手がユチョンの頬を叩いた。
ユチョンは叩かれた勢いで体勢を崩し、後ずさった。
「じょっ、冗談はやめろ」
「冗談なんかじゃない。俺はずっとこうしたかった。でも、怖かった。ジュンスが俺から離れていくのが。だから友達のままでいようと思ったのに、何で俺と距離を置いた。ただ笑っていつも通り明るく振る舞っていれば、こんなことしなかったのに。分かってる。これは言いがかりだ。ジュンスを諦める為の理由が欲しかった。悪かった。もういいよ。俺の何がジュンスの気分を害したのか分からないけれど、これで理由が出来た。これで諦められる。本当にすまなかった。忘れてくれ」
ユチョンはそう言うと、深々と頭を下げた。
何か言わなければ。
ユチョンが僕を諦めてしまう。
この奇跡をいつも夢見ていたじゃないか。
それなのに僕の体は硬直したままで、喉に引っ掛かった言葉が出てこない。
「っつ」
絞り出すように発した言葉は、心とは裏腹に言葉の体を成してなかった。
ユチョンは少し赤くなった頬を、無理に引き上げ笑顔を作るとドアのところへ行き鍵を開けた。
「本当にごめん」
ドアを内側に引くと、紳士然と手でドアを押さえた。
泣きたい気持ちを抱えたまま、僕は何も言えずユチョンの部屋から出た。
「ジュンス、ごめんね」
ユチョンはもう一度僕の背中に謝ると、ドアをゆっくりと閉めた。
僕は心が引きちぎられるような孤独を抱えたまま、重い足取りで自分の部屋に向かった。
我と我が身を呪いながら。
To be continued.....
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あれ( ̄ー ̄)?
何かいつもと違うぞ。
おかしいな( ̄ー ̄)
ちゅーしたら、終わりだったはずなのにー。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。←自分で自分の首を絞めるあほ