どくんと胸が鳴り、緊張に体が固まった。
自分から握ろうと思っていたのに、逆にジュンスから触れられ動揺する。
ジュンスはそんな俺の手を、柔らかく包み込むように遠慮がちに握った。
「あっ、あの・・・手・・・繋いでもいい?」
ジュンスが小さな声で聞く。
緊張しているのだろう。
繋いだ手はしっとりと汗ばんでいた。
俺は何をしているんだ。
恥ずかしがり屋のジュンスにここまでさせるなんて。
目が覚めた思いで、ジュンスの手を握り返した。
「離さないよ」
ぎゅっと強く握りジュンスを見ると、ジュンスの顔が花が咲いたように綻んだ。
思い切ってユチョンの手を握ったものの、ドキドキして自分でも分かるほど手が汗ばんだ。
今まで自分から人の手を握ったことなどない。
ユチョンからしか握られたことはないのに、僕から握られるのは嫌じゃないかと不安だった。
でもユチョンは応えてくれた。
恋の喜びに、顔が綻ろぶ。
僕はうっとりとユチョンを見つめ、言った。
「ユチョン、好き。ずっと好き。ユチョンのすべてが好き。大好き」
他の言葉が出て来ない。
心が告げるのは、その言葉だけ。
もどかしいくらい、好きと言う気持ちだけ。
僕の瞳に映るユチョンの顔が綻んだ。
僕も口元を綻ばせた。
「好きだよ、ジュンス」
繋いだ手を引かれ、ユチョンが僕の肩に手を置いた。
顔がゆっくりと近付いてくる。
それと分かって、目を閉じた僕の耳元で、ユチョンのあの甘い声が囁いた。
「君が俺の初恋だよ、ジュンス」
僕の唇に、胸が押し潰されるような甘いユチョンのキスが降り注いだ。
Fin.
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おーほっほっほっほっほっ( ̄▽+ ̄*)
今回はちゅーまでよーヽ(゜▽、゜)ノ←新たな亀ンバー弄り
ちょっと可愛いユスが書きたくてこんな話になりました。
だってね、タイトルを見れば分かるでしょ。
「first crush」
胸を押し潰されるような初めての体験。
それは「初恋」
皆様。
ユスとの初恋体験できゅんきゅんしてね(^ε^)♪