「触らせるなよ」
「えっ?」
「俺以外に触らせるな」
ユチョンが苦しいほど強く僕を抱き締める。
窒息しそうなほどの密着に、胸が激しく脈打ち、顔に血が上る。
どくんどくんと胸がせわしなく鳴り響き、ユチョンの腕の中をその音が隙間無く満たした。
「触らせるな」
もう一度ユチョンが強く言って、僕を抱き締めた。
ただ今までと同じように、クラスメートに肩を組まれただけなのに。
「ユチョン、ただの友達だよ」
「分かってる。分かってるよ。でも嫌なんだ。嫌なんだよ。絶対嫌だ」
まるで駄々をこねる子供のように、ユチョンは否を繰り返す。
「友達だって分かってる。でもどうしようもなく嫌なんだ」
震えてる?
声がくぐもって泣いているように聞こえる。
僕は堪らなくなって、ユチョンの広い背中に手を回すと抱き締めた。
「触らせるな」
「うん」
「触らせるなよ」
「うん」
「ジュンス・・・」
「うん」
「触らせるな」
「うん」
何度も繰り返すユチョンが愛おしくて、僕は更にきつくユチョンを抱き締めた。
我儘な子供のように、繰り言を言う俺の制服のシャツの背中を、ジュンスの小さな手が抱き締める。
ジュンスから告白されて、当然のように手を繋ぎ、抱き締め、キスもした。
でも、今俺はジュンスの柔らかい体に抱き締められ、有り得ないほど狼狽している。
手を繋いでも、抱き締めても、キスをしても、あんなに平気だったのに、今、俺の心臓は破裂するほど脈打っている。
俺を抱き締めるジュンスの小さな手の熱が、その鼓動を加速させる。
どくんどくんとやかましいくらいに騒ぐ俺の心臓。
ただそれは喘鳴とは違い、ある種の甘さを伴っていた。
苦しいのに、喜びに満ち、それでいて不安を煽る。
何とも得体の知れない感情に俺は戸惑った。
これは何だ?
こんな気持ちは初めてだ。
「ユチョン、もう触らせない。ユチョンにしか触らせないから。好きだよ、ユチョン。ユチョンが好き」
嬉しさにぎゅうっと胸が痛いほど引き絞られる。
ああ、そうか。
そうなんだ。
これが恋ってやつなんだ。
俺はいつの間にかジュンスに恋してたんだ。
ジュンスに告白されたからなのか、それよりももっと前からなのか分からない。
でも、今確かに俺の心が叫んでる。
切なく狂おしく叫んでる。
「好きだ、ジュンス」
口に出すと堪らなく恥ずかしさが込み上げ、抱き締めているジュンスの柔らかい髪の毛に顔を埋めた。
To be continued.....
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そうだ、そうだー!
ユチョン以外ジュンスに触るな( ̄ー ̄)←
ユチョンもジュンス以外に触るなよ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
ユスの間に立ち入るもの、切腹(=`(∞)´=)
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)←何故斬るじぇんじぇん