何故か焦燥感に駆られて、足早に階段を昇った。
ジュンスは何か聞こうとしたが、俺から一喝されて大人しく後に従ってくる。
本当は優しい言葉を掛けたい。
でももやもやした黒い霧のようなものが心を占拠して、俺に余裕を失わせた。
息が上がる。
階段は苦手だ。
喘息持ちの俺にとって、このスピードはかなり苦しい。
学校の中からは出られないが、学校と言う名の雑踏を感じさせないところに逃げ出したい。
出来るだけクラスメートからも離れたい。
苦しい息を吐きながら、急いで階段を昇る。
すれ違う他のクラスの人が、ジュンスを見た。
それだけなのに、俺はムッとして一層足を速めた。
ゼイゼイと喘ぎながら、階段を昇り詰めると、袋小路のような踊場に辿り着いた。
自分の喘鳴が、静かな空間にこだまする。
額に滲んだ汗を拭うと、色が褪せ破れかけた紙に、立ち入り禁止と書かれた貼り紙の貼られた古ぼけたドアのドアノブを握った。
「ユチョン、ここ開かないよ。鍵が・・・」
「見てな」
ドアノブを数回ガチャガチャと左右に回すと、カチッと音がして鍵が開いた。
ここのドアの鍵を開けるコツを覚えたのは随分前だ。
アメリカから帰ったばかりで人付き合いが苦手だった頃、人の居ない場所を探して行き着いた。
それからここは俺だけの秘密の場所だった。
誰にも教えなかったし、誰も連れて来たこともない。
ドアを勢い良く押し開き、ジュンスの手を引いて屋上へと出ると、苛立たしい気持ちをぶつけるように、今くぐり抜けたドアにジュンスを押し付け、両脇にバンッと両手をついた。
ビクッとジュンスの体が震え、俺を怯えた目で見上げた。
多分、音に驚いただけだろう。
でも何故かジュンスが、俺自身に怯えているように感じて切なくなった。
俺のことを好きだと言ったくせに。
さっきだってクラスメートが肩を抱く前は、あんなに可愛い仕草で俺を見つめたくせに。
胸が苦しい。
喘鳴のせいじゃない。
そんなものではなく、もっと自分の芯の部分が鈍く痛み、胸を締め付ける。
ジュンスを見つめたまま、その痛みに顔を歪めた。
「ユチョン、どこか痛いの?」
怯えていたジュンスの表情が、たちまち心配のそれに変わる。
俺は激しい痛みを胸に抱えたまま、ジュンスをその胸の痛みの中心に抱き寄せた。
To be continued.....
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
ううっo(;△;)o
分かるよ、ユチョン( p_q)
じゅんじゅんも・・・
苦しいよー。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。←眠い
では、皆様。
おユスみなさい(@ ̄ρ ̄@)zzzz←すでに目がない