バスタブに湯を注ぎ込む音が響く。
思い切って脱いだはいいが、この後はどうしていいか分からない。
頼りないながらもパジャマと下着と言う鎧に守られていた僕のものが、何も隠す物が無くなったせいなのか、ベッドでのユチョンの手の感触を思い出して小さくぷるっと震えた。
ユチョンは動かない。
気配は感じるが、背中を向けているのでどんな顔をしているのか分からない。
呆れているのだろうか。
色気など微塵もない体を晒して、どうすることも出来ず、ただ後はユチョンに委ねようとしていることに。
でも情け無いほど僕の体は動かない。
唯一動かせる目蓋をぎゅっと瞑ると、背中の気配が動いた。
ユチョンが着ている物を慌ただしく脱ぐ音が、蛇口から流れる湯の音に混じって聞こえた。
ユチョンは自分の着ていた物と僕の足元に広がる物をかき集めひとまとめにすると、脱衣所に放り投げ外界と繋がる最後の扉を閉めた。
バスタブから立ち上る白い靄がバスルームに充満する。
白い靄はまるで生き物のように、床を這い、足元から体を登り始めた。
そのゆらゆらと揺れる靄がベールになって、少しはこの色気のない体に色を与えてくれたらと思う。
「ジュンス」
ユチョンの声に体が震えた。
それは普段の声よりもずっと艶を帯び、纏わりつくように僕の体を包み込んだ。
触れられているわけでもないのに、背筋をぞくりとした感覚が這い登り、小さな僕が小さく反応した。
白い靄が揺れ、ユチョンの手が僕の肩に触れる。
ぴくっと肩を震わせると、ユチョンの手が丸い肩のラインを確かめるように下ろされる。
「はあ・・・ユチョン・・・」
二の腕を滑る指の感触に、思わず吐息が漏れた。
くすぐったいような何とも言えない感覚に、僕の奥深くに押し込めていた欲がふつふつと溢れ出した。
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ユチョン・・・
声だけでイカせられそうだぞヽ(゜▽、゜)ノ←
いいかい、ジュンス。
君はその純粋無垢なところが堪らない色気なのさ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: