scene18 | infection  ~YooSu~

infection  ~YooSu~

YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

「んっ、ユチョン・・・好き・・・」



ぐっすり眠っていた僕は、自分の発した言葉で目覚めた。

俗に言う寝言。

恋をするとその人のことだけになるって言うけれど、夢の中でまで僕はユチョンに甘えていた。

ぼんやりと薄暗い室内で、その夢を思い出し胸がきゅんっと鳴った。

夢で見ずとも、実際に僕の恋人は甘い。

早くその甘さを実感したくて、恋人を求めて視線を彷徨わせた。

部屋の端にぽつんと小さな灯りが灯っている。

極小さく絞った間接照明の灯り。

その小さな灯りを頼りに、部屋を隅々まで見回しても、ユチョンの姿はどこにもなかった。



「ユチョン・・・」



小さく呼んで、ベッドの上に体を起こした。

もう一度部屋を隅々まで見回したが、やはりユチョンの姿はどこにもなかった。

時計を見る。

午前三時。

まだ起きるには早い時間。

ユチョンはいつから居なかったんだろう。

甘いキスをくれた後、



「側に居るから、安心してお休み」



そう言って、僕の頭をずっと撫でてくれた。

僕は安心して、いつの間にか深い眠りに落ちていた。

目が覚めてもユチョンが必ず側に居てくれると思ったから。



「ユチョン・・・どこ・・・」



ベッドをぎしりとしならせて、床に足を下ろし立ち上がった。

間接照明の投げかける淡い灯りを頼りに、部屋のドアに向かいドアノブに手を掛ける。

金属が微かに軋む音がしてドアノブが回り、ドアを内に引いた途端、暗い廊下の生温い空気が僕の足元を撫でた。

ドアノブを握ったまま、そうっと廊下に顔を出して、びくっとした。

暗い廊下に足がある。

それは僕が握っているのドアの横の壁から伸びていた。



「びっ、びっくりした・・・」



どきどきと鳴る胸に手を当て、その足を辿ると、壁に体をもたせ掛けて眠るユチョンが居た。



「ユチョン・・・」



生温い空気に支配された固い床の上に座って、壁に体を預け眠っているユチョンの額はじわりと汗が滲んでいる。

部屋に居るのはつらかったに違いない。

でも僕から離れないと約束した。

そのぎりぎりの境界線が、部屋の前で一晩中僕を見守ることだったんだろう。

ユチョンの姿が涙で滲む。

僕はぐすっと鼻をすすると、手の甲でぐいっと涙を拭い、汗に濡れたユチョンの額にそっと手を当てた。



゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆



ユチョン・・・


切ないね(´_`。)



亀が(≧▽≦)←悪魔



さあ、ジュンス、こんなに優しいユチョン、どうする( ̄▽+ ̄*)