scene11 | infection  ~YooSu~

infection  ~YooSu~

YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

鳥のさえずりが聞こえる。

甘く切ないその声は、どこかで聞いた事がある。

凄く懐かしい声だ。

その声の主を確かめたくて、まだ覚醒しきらない頭に、目蓋を持ち上げるように指令を出した。

ゆっくりと開いた視界の中に、その鳥は居た。

ベッドの横で五線譜を手に、ユチョンが軽やかな鳥の鳴き声のような声でハミングしていた。

いつの間にか眠ってしまった僕の側を、約束通り離れなかったんだ。

いつもはピアノの前でする作曲を、ピアノ代わりにハミングでしていたんだ。

僕は眠っているだけなのに、側を離れないでいてくれた。

優しい。

優し過ぎるよ、ユチョン。

胸がきゅうっと鳴る。

ユチョンの優しさに涙が零れそうだ。

盛り上がりそうになる涙を堪えるため、目をしばたたくとハミングが止み、五線譜から僕に視線を移したユチョンがにっこり微笑んだ。



「おはよう」



「おっ、おはよ」



「よく眠ってたね。どれ」



手を伸ばし僕の額に触れ、うんうんと頷く。



「うん、上がってないな。でも、今日はこのままベッドに居るんだよ」



まるで子供にでも言い聞かせるように、優しく前髪を撫で上げられる。

ユチョンの長い指が髪を梳き、微かに頭皮を刺激するのが気持ち良くてうっとりと目を細めた。



「ジュンス・・・」



ユチョンが僕の前髪を掻き揚げたまま、ゆっくりと顔を近付けた。

またおでことおでことを合わせて熱を計るんだろう。

僕は黙って目を閉じた。

次の瞬間、確かに僕とユチョンは重なった。

でもそれはおでこではなく、もっと柔らかく熱いもの。

さっきまでユチョンがハミングしていた場所。

柔らかく甘いユチョンの唇だった。



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とうとう・・・


とうとう・・・


ちゅーしちゃったー(≧▽≦)


さあ、どうなるユス:*:・( ̄∀ ̄)・:*: