ユチョンがドアノブに手を掛け、開けにくそうに捻った。
広い肩幅から肩甲骨に掛けて骨太な筋肉が動く。
こうやって改めて見ると、ユチョンは僕の憧れをそのまま絵に描いたような体をしている。
特にあの四角い肩は男らしくて羨ましい。
どちらかと言えば丸っこく、なだらかな僕の肩に比べると、頼りがいがあるように見える。
事実、普段はふにゃとしているように見えるけど、ここぞと言うときには頼りになる。
それは力が強いとか、喧嘩っ早いとか言うことではなく、本物の優しさだ。
怒らない訳じゃないけど、僕が文句を言っても一度も怒ったことがない。
何を言っても冗談として受け止めるのか、飄々としてつかみどころのない態度に、一体何を怒っていたんだろうと言う気になる。
誤解を恐れずに言うなら、僕はきっとユチョンにとって特別の存在だ。
僕にはべろべろに甘い。
同じ年なのに、まるで弟のように甘やかしてくれる。
それがまた押しつけがましい訳でもなく、自然に出来るところがユチョンの凄いところだ。
僕が甘やかされていると気付く前に、それは与えられ、ユチョンの腕の中で守られている感じだ。
ユチョンがドアを背中で押さえ、一歩廊下に踏み出した。
その背中に無性にしがみつきたくなる。
今夜もユチョンはまだ僕を甘やかしてくれるだろうか。
病気のせいなのか、このままユチョンが戻って来なかったらと思うと何となく心細い。
「あの・・・ユッ、ユチョン」
ドアを押さえたままのユチョンの背中がピクッと動いてゆっくりと僕の方を見た。
「んっ、何?」
首を傾げたユチョンの目が余りにも優しくて、僕はタオルケットを口元ギリギリまで引き上げて甘えた声で呟いた。
「朝まで一緒に居てくれる?」
一瞬ユチョンの目が驚きに見開かれたように見えたが、直ぐにくしゃくしゃと表情が崩れた。
「直ぐ戻ってくるから、待ってて。大丈夫、一人にはしないよ」
「ありがとう・・・あの・・・僕ね・・・」
逡巡していると、ユチョンは言ってと声に出さずに唇を動かした。
「あの・・・側に・・・ユチョンに側に居て欲しいの」
さすがに甘え過ぎだと恥ずかしくなり、慌ててタオルケットで顔を覆うと、ユチョンの優しい声だけがタオルケットを突き破って響いた。
「朝まで、いや、ずっと側に居るよ。俺の・・・ジュンス」
パタンとドアが閉まると、その甘い響きに僕の熱がまた上がった気がした。
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ぬおーΣ(・ω・ノ)ノ!
何てべろ甘なんだーヽ(゜▽、゜)ノ←好きだけど
もうすでに愛の告白に見えるけど、ただ単にお兄ちゃんに甘えてるだけのつもりのジュンスなんだよね( ̄ー ̄)←辛いなユチョ亀