食器棚の揺れる音に、ジェジュンはびくっと震え、思わず後ろを振り返った。
俺に注がれていた視線が、食器棚に向けられる。
こっち向けよ。
俺だけを見ろ。
言いたいのに、言葉が出て来ない。
喉がからからに渇き、もはや飲み下す唾液もない。
それでも、乾いた唇の内膜を引き剥がすように口を開いた。
「ジェジュン、俺、俺、すっ、すっ、俺は、すっ」
勢い込んで告白しようとして、言葉が空回りする。
食器棚に目を向けていたジェジュンが、怪訝な顔をしてまた俺に視線を戻した。
「すっ?」
どういう意味とでも問うように、小首を傾げるジェジュンの唇が、キスを強請るように窄められる。
ただ、す、と言う言葉がそれを形作っているだけなのに、俺を誘っているように見えて、胸が高鳴った。
「ジェジュン、俺、すっ、すっ」
「すっ?」
「すっ、すっ」
「すっ?」
「すっ、すっ、スイカ!」
「スイカ?」
「そっ、そう、スイカが食べたい!」
力を込めてそう言った俺を見て、ジェジュンは花が咲くように笑った。
「あはっ、隠してるつもりだったけど、ばれてたか。食後にと思ったけどいいよ。そんなに食べたいのなら、ユノにだけ食べさせてあげる」
悪戯っ子のように、ぺろっと舌を出したジェジュンの最後の言葉が、都合のいいセリフになって頭の中を駆け巡る。
『そんなに俺を食べたいのなら、ユノにだけ俺を食べさせてあげる』
どくんと全身の血が、ある一点に集中した。
俺はそれに気付かれないように、殊更おどけてパンっと両手を顔の前で合わせると、恭しくジェジュンを拝んだ。
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うーむ( ̄ー ̄)
やはりそうだったか・・・
ひどいわ、ユノ!
じゅんじゅんにもスイカ―(/TДT)/←
えっと、0時で書いていたこの話、あまりにも長くなりそうなので、21時にお引越し致しました。
一日二本は無理かも知れないので、この話が止まっても・・・
なのりんに文句を言うように( ̄▽+ ̄*)←悪魔
と言うことで、0時からはなのりんとのデートレポ始まります\(^_^)/←待たせたな、なのりん