恋風 ~6~ | infection  ~YooSu~

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YooSuが大好き!なじゅんじゅんのブログです。腐の気があるので気をつけて。

バスルームを出ると、歌が聞こえた。

それは自分の声で、今度のアルバムのタイトル曲だ。

部屋に戻ると自分の曲を流す。

でも今日はそんな余裕は無かった。

ユチョンのことばかり考えて、何一ついつも通りのことをしなかったはずだ。

それでも習慣とは恐ろしいもので、無意識のうちに音楽を流していたのだろうか。

訝しげに音のする方へ顔を向けた僕はびくっと体を震わせた。

バスルームから出た廊下から見えるのは、備え付けの大型テレビと大きな鏡を張った鏡台。

その鏡に何かが写りこんでいる。

固まったようにその場を動けない僕を嘲笑うかのように、その影がゆっくりと鏡に向かって振り向いた。

その瞬間、僕は言葉を失った。

そこには居てはいけないはずの人が微笑んでいた。

僕から見えるように、相手からも僕が見えているのか、動けない僕に向かってその人は歩いてくる。

からからに乾いた唇を舌で湿らせると、やっと僕はその影に向かって言葉を発した。



「何で・・・」



その影が壁の向うから、ベッドの角を曲がって直に僕の目の前に現れた。

幻ではない。

僕がよく知っているユチョンがそこに居た。



「手紙・・・」



「えっ?」



「読んだだろう?」



「あっ・・・」



「見てたよ、ジュンス」



ユチョンがゆっくりと僕に近付き、子供を褒めるように柔らかく頭を撫でた。



「凄く良かった。頑張ったね、ジュンス」



「あっ、ありがとう」



戸惑う僕の意表を突くように、ユチョンが突然ちゅっと僕の唇を奪った。

驚いて両手で唇を覆った僕に、ユチョンはにっこりと微笑んだ。



「ご褒美」



「ばっ、馬鹿・・・」



「馬鹿でいい。ジュンス、恋をすると馬鹿になるんだよ。さあ、おいで。おしゃべりは終わりだ」



「あっ、なん・・・やめっ」



ユチョンは僕をひょいっと抱き上げると、ベッドへと進み放り投げた。



「花を摘みに来たよ」



音楽が止んだ。

ユチョンはベッドサイドテーブルに置かれたリモコンを押し、僕の上へと体を躍らせた。




To be continued.....


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のほほほほ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


ユチョンったら、しっかり「花」繋がりで攻めてきましたわね( ´艸`)


さあ、ジュンス、大人しく摘まれてしまいなさーいヽ(゜▽、゜)ノ←見ててあげるから