「ユチョン!」
僕は弾かれたように椅子から立ち上がり、ユチョンに駆け寄ろうとしたが足を止めた。
ユチョンは無表情で俯いたまま、楽屋の入口に突っ立っている。
「ほら、入れ」
その背中をマネージャーに押され、しぶしぶと言った感じで楽屋に入ると、一番隅に置かれたソファーに無言で腰を下ろした。
「あの、ユチョンは・・・」
ジェジュンが立ち上がりながら聞くと、マネージャーはふうっと大きな溜息を吐き、僕とジェジュンを見て言った。
「とりあえずリハーサル始めるぞ。遅れたから、急いで準備しろ」
「あっ、はい」
「ユチョンはリハーサルが終わったら、また俺のところに来い。いいな、今度こそちゃんと話せよ」
マネージャーはユチョンを人差し指で指し示すと、苦りきった顔で、体で押さえていたドアをバタンと怒ったように音を立てて閉めた。
その音に僕とジェジュンはびくっと体を震わせたのに、ユチョンはドアを一瞥してふんっと鼻を鳴らした。
ジェジュンがそんなユチョンにつかつかと近付いて、目の前に立つと、腰に手を当ててユチョンを見下ろした。
ユチョンはそんなジェジュンを冷めた目で見返した。
「何があったんだ」
「何も」
間髪入れずにユチョンが答える。
その顔は問い質されることを拒絶するように、にこりともしない。
ただ何の感情も乗せず、空虚な瞳をジェジュンに向けている。
僕や社交的過ぎるきらいのあるジェジュンに比べると、決して愛想がいいとは言えないが、今までスタッフとトラブルなど起こしたことはない。
ましてやメンバーに対して、こんなよそよそしい態度をとったこともない。
一体何があったんだろう。
僕はそろそろとジェジュンの背中の後ろに近付いた。
ジェジュンの肩越しに覗き込んだが、ユチョンは一向に僕に目を向けない。
僕、何かしたんだろうか。
今夜一緒に過ごそうと誘われたことに、すぐに気付かなかった僕に怒っているんだろうか。
「何もないってことはないだろう。何もないのに、お前が喧嘩するなんて有り得ないよ。マネージャーには言えなくても、俺らには言えるだろう。言えよ、何があった。ほら、お前の大好きなジュンスも心配してるぞ」
ジェジュンがおどけたように僕を振り返ると、ユチョンはすっとソファーから立ち上がり、何も言わずにドアに向かった。
「おい、ユチョン。待てよ。俺達にも言えないのかよ」
気色ばんだジェジュンを、ドアを開けたユチョンが振り返り言った。
「リハーサル始まるよ」
茫然と立ち尽くす僕とジェジュンの前で、ドアがまた大きな音を立てて閉まった。
To be continued.....
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むむむむむ(-"-;A
何故、こんな話になるんだ( ̄ー ̄;
聖なる夜なのに・・・
せい違いの方が良かったのか( ̄ー ̄)←精
この話、年内に終わるのか・・・
途中でやめるか(TωT)←逃げだしそう