ジュンスの瞼を覆っている手を離す。
ジュンスは微動だにしない。
こんな告白の仕方しか出来ないくせに、気付いてくれないジュンスに切なさが押し寄せる。
「はは、泣くなよ」
自嘲気味に笑って頬を伝う涙を拭いた。
らしくない。
こんな事で泣くなんて。
涙もろいほうだとは思うけど、たかが好きと口に出しただけで泣くなんて。
滑稽で女々しいと思う。
でもどうしようもない。
ジュンスが好きなんだ。
天真爛漫で、子供みたいに真っ直ぐなジュンス。
歌い出すと雷に打たれたみたいにその姿に釘付けになる。
長い変声期の果てに手に入れた独特の声は、本人が気にするほど変な声ではなく、一度聞いたら忘れられない魅力溢れる声だ。
ステージの上のジュンスは近寄り難い神のようなのに、ステージを降りた途端、やんちゃ坊主のようなあどけない笑顔で笑う。
このギャップにやられない人は居ない。
実際メンバーもスタッフも、ジュンスを子供のように扱う。
それをいいことに、俺も世間一般の男達が興味本位で話す事柄からわざと遠ざけてきた。
色っぽい話になると、お子様には早いとジュンスの耳を塞いで聞かせなかった。
ジュンスを俺の手の中から離したくなかったから。
ジュンスはそんな扱いに不満も言わず、子供っぽさを恥ずかしがる事もなく振る舞っている。
俺は内心ほくそ笑みながらも、一抹の寂しさも感じていた。
子供には、俺のこの気持ちを伝えられないからだ。
相変わらず雨は降り続いている。
窓から外を見やると、激しい明滅が網膜を射抜いた。
チカチカとする目を瞬いて、ジュンスを見ると呟いた。
「好きだよ」
伝わらない告白を繰り返し、俺はやっと立ち上がった。
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何か・・・
この話、ずっとジュンスが眠っていて、ユチョンが切なくなってるだけで終わるかも(-"-;A
ところで、皆様。
ちょっと、じゅんじゅん忙しい日々が続きますのよ。
だからしばらく小説だけか、記事を上げても短いものになると思います。
では、皆様、
「じゅんじゅん、ふなっしーはふなっしーだけど、くまちゃんはくまちゃんなの」
忙しいのに、訳の分からないじぇんじぇんの話に付き合わされるじゅんじゅんにねぎらいのお言葉をー(/TДT)/


