どくんどくんと高鳴る鼓動に、体から力が抜けぺたんと床に座った。
目の前のジュンスは、また規則正しい寝息を立てている。
寝言だ。
ただの寝言なんだ。
それは分かっている。
きっと、俺から何かを貰う夢でも見て、いつものように冗談交じりに言った言葉なのだろう。
でも、思いがけずに聞いた言葉が、降り注ぐ雨の音のように耳朶にこだまする。
『ユチョン・・・好き』
「ジュンス・・・ほんとに?」
返事が返って来ないと分かっているのに、耳に響くこだまに震える声で聞くと、ソファーで寝息を立てているジュンスが微かに笑った気がした。
実際には何の変化もない。
俺の望みがそう見せているだけだ。
出会った時から、惹かれていた。
自分でもおかしいと思うほど、ジュンスから目が離せなかった。
それが恋だと気付くのに時間は掛からなかった。
でも、言えない。
誰にも気付かれたらいけない。
俺は気持ちを隠すことを覚えた。
いつまでもジュンスの一番近くに居られるように。
いつかその場所を誰かに取られるのに怯えながら、あと少し、もう少しと祈るような気持ちで側に居る。
窓ガラスの向こうで、眩い光が明滅したかと思うと、遠くに雷鳴が轟いた。
その光と共に雨脚が強くなり、窓ガラス越しにもはっきりと雨音が聞こえる。
明滅は繰り返し訪れ、薄暗い部屋の中で眠るジュンスの顔をはっきりと浮かび上がらせる。
眩しさに、ジュンスが顔を顰めた。
俺はその明るさからジュンスを守るように、そっとジュンスの瞼を手で覆った。
ジュンスは何事もなかったかのように、規則正しい寝息を繰り返しているだけだ。
今ならば言える。
決して叶わない俺の想いを。
雨の音が更に強くなり、明滅はその間隔を詰める。
世界を揺るがすような、雷鳴が轟いた時、俺はぽつりと呟いた。
「俺も好きだよ、ジュンス」
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うーむ( ̄ー ̄)
もう無理かも←
本日、本当に眠くて、
なかなか続きが浮かばず、
「いつもと変わらないじゃない」
と言うことで、こんな展開になりました\(^_^)/←楽しい
この先も続くのか続かないのか分からないで、いつものように「To be continued」は書いておりません(・∀・)
こんな話でも付き合ってくれるなら読んでね(^人^)
では、皆様。
また明日~(^-^)ノ~~



