遥かな尾瀬へ | よっしいのアウトドア日記

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ロードバイクと登山を趣味にするアラフィフの日記です。
愛車はGIANT TCR ADVANCED PRO1です。
高校の時に山岳部だったので、若いころの記憶を思い出しつつ山に登っています。

小学校の音楽の時間に歌った「遥かな尾瀬」が、何故かこの年になっても心に残っていました。

30歳前に東京に出てきて、尾瀬が群馬県にあることを知り、一度は行ってみたいとずっと思っていました。

そして20年以上になるのですね、行こうと思っても行く機会に恵まれませんでした。

最近も、じゃんふさんのこの記事を見て、尾瀬に行ってみたいという気持ちが高まっていました。

そして緊急事態宣言も9月末で明け、天気もよさそうな10月3日の日曜日に、遂に行くことにしました。

出来るだけ早朝の尾瀬を見たいのでアクセスを調べると、戸倉から鳩待峠行きの乗合タクシーは5時からのようでした。

朝2時に起きて、そのまま車に乗って関越道から戸倉に向かいます。

 

戸倉の尾瀬第一駐車場に5時前に到着。

車を出るとまだ暗く、とても寒かったです。

5時発のマイクロバスに乗ることができました。

鳩待峠には5:30に到着。

この時点で空は明るくなってきていました。

色々準備して、鳩待峠発は5:48になっていました。

まずは尾瀬湿原の山の鼻に向かいます。

山の鼻までは緩い下りで、ずっと木道が続きます。

この日は両手にトレッキングポールを持って歩くのを試したのですが、木道の幅が狭く、使いづらかったです。

40分程度歩いて、6:30頃に山の鼻の至仏山荘に到着しました。

気温は何と5度です。寒いはずだ。

さて、まずは尾瀬湿原を歩きます。

しばらく歩くと、目の前にどこまでも続く湿原と木道が現れます。

もう日も登っていて、残念ながら朝靄の尾瀬は見ることができませんでした。

池塘に逆さに映る燧ケ岳です。

2kmほど歩いて、牛首分岐に到着。

目の前には燧ケ岳 後ろには至仏山がきれいに見えます。

しばらくベンチで休憩しますが、早朝にも関わらず、それなりの人がいます。

予定では湿原歩きはここまでで、至仏山登山に向かう予定でしたが、もっと湿原を歩いてみたい気持ちと葛藤します。

 

結局は予定通りに切り上げました。

湿原歩きは、次に水芭蕉の花が咲いているときにしよう。

 

さて、山の鼻まで戻りますが、その途中でこんな看板が目に入ります。

山の鼻周辺ではツキノワグマの出没が多くなっており、そのためキャンプ場が使用中止になっています。

本当はここのキャンプ場に1泊して朝の尾瀬を歩きたかったのですが、それもまた次にしようと思います。

さて、そんなわけでこの辺を歩くのに「熊鈴」が必須になってます。

来る前にその情報は聞いていたので、金属製のマグカップをカラビナでザックにつるして音を出してましたが、今一つ音が弱いです。

というわけで、山の鼻に戻って、そこの尾瀬ロッジで

尾瀬の記念にと、熊鈴を買いました。

(これが後で思わぬ効果を生みますが、またあとで)

 

さて、山の鼻に7:50頃戻ってきました。

それでは本日のメインイベントの至仏山に登ります。

最初から結構な急斜面でしたが、ダブルストックを突きながら、どんどん登ります。

この日はグループ登山客が多く、どころどころで渋滞が発生していました。

森林限界に達し、湿原の全景が見えます。

木道が万里の長城のように、燧ケ岳の方までずうっと続いているのが見えます。

森林限界上の斜面は紅葉がきれいでした。

まだ少し早いみたいですが、青空とのコントラストが美しいです。

頂上近くなってくると、急斜面の階段が続きます。

天空への階段を登っているような感じで、あまりの景色の良さに、脚を止めることができません。

夢中で登っているうちに、2時間弱で山頂に到着。

山頂はとてもたくさんの人でにぎわっています。

さすが日曜日の人気の山、しかも緊急事態宣言明けだからしょうがないですね。

少し早いですが、朝も早かったので昼食にします。

ゆっくりと食事をした後、しばらく360度のパノラマを楽しみ、40分くらい滞在しました。

 

さて、登ってきた斜面は登り一方通行なので、山頂にいる人はみな同じ方向に降りることになります。

小至仏山までは岩尾根が続いて、元から歩きにくそうですが、大渋滞となっています。

だいぶ下りてきましたが、結構険しい道の割に、登ってくる人も多かったです。

小至仏山に到着。さらに下っていきます。

さて本日のコースですが、このまま鳩待峠に下るのではなく、隣の笠ヶ岳まで足を延ばす予定でした。

笠ヶ岳に向かう分岐点のオヤマ沢田代に来ました。この時点で11:20です。

少し迷ったのですが、時間には余裕があるので予定通り向かうことにしました。

 

笠ヶ岳に向かうルートは、それまでの人の多さと整備された登山道とは真反対の道でした。

倒木 しかも、根こそぎ倒れている木が道を塞ぐこと数知れず。

そしてのような道

ゴアテックスの靴なので浸水はしませんが、ハイカットの上から泥が侵入する始末。

この時点でなんだか既視感があったのですが、家に帰ってじゃんふさんの記事を見て、同じようなことをしていることに気づきました。

 

途中の小笠に12:20頃到着

あまりの道の悪さに先行きが心配になったことと、この時点で水が残り少なくなったこともあって、ここで撤退を決意します。

2リットルのペットボトルを持ってきたのですが、それでも足りなかったです。

私は水をがぶがぶ飲んでしまうほうなので、補給のない山を歩くときは結構これがネックになります。

 

笠ヶ岳は遠くから見るだけでした。

撤退を決めてしまったので、ここで30分くらいのんびりと景色を眺めて過ごしました。

 

さて、あとは鳩待峠まで戻るだけです。

オヤマ沢田代の分岐まで戻り、そのまま一気に下ります。

ダブルストックで下りの衝撃を受け止めながら、スキーで言う「ウェーデルン」のような感じで、どんどん下ります。

 

下りでたくさんの人を抜きましたが、熊鈴をチリンチリンと鳴らしながら下ると、前の人が気づいて道をあけてくれます。

高速道路をパッシングしながら、オラオラ走っていくDQNのようです(笑)

今まではこんなに下ったら、絶対に膝が痛くなって持たなかったのですが、この日は全く平気でした。ストックのおかげ?
 

途中、大きな岩があって眺めの良い場所があったので、しばらく休憩しましたが、

あっという間に下って、14:30頃には鳩待峠に到着しました。

到着して自販機に直行してコーラをがぶ飲みしました。

そして、乗合タクシーに乗って、駐車場まで戻りました。

 

この日のコースとタイムはこんな感じ。

思ったよりペースが遅いのは、登りがきつかったのと、道が悪かったのと、渋滞していたせいかな?

距離にして21kmですが、最初の8kmは緩い下りと、尾瀬の湿原歩きなので、楽なものでした。

こうしてみると、至仏山の登りの斜度は結構えげつないです。

少し軽く見てたので、隣の笠ヶ岳もと軽く考えてましたが、少し無理があったようです。

 

初めての尾瀬でしたが、湿原歩きは最高でした。次は夏前の水芭蕉の季節に来たいです。

至仏山はすごく登り甲斐のある山でした。次は燧ケ岳に登ってみたいです。

笠ヶ岳は・・・もういいかな。どろんこまみれで、靴洗うのが大変でしたzzz