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solve the secret

まぶたの裏 へばりついた 宇宙を旅してんだ

天国と地獄

$solve the secret-天国と地獄

会社常務権藤の子どもが誘拐された。しかし本当に誘拐されたのは権藤の運転手の子どもだった。自分の会社での立場と、運転手の子どもの命を前に揺れる心を描く。警察が総力をあげて導きだしたのは、犯人だけではなく、生々しい格差社会の陰陽だった。
(1963年・東宝)

監督/黒澤明
脚本/黒澤明、菊島隆三、久板栄二郎、小国英雄(原作/エド・マクベイン)
録音/矢野口文雄
キャスト/三船敏郎、仲代達矢、山崎努ほか


フィルムで鑑賞。
ただただ開いた口が塞がらないとでも言ったらいいのかな。
もともと黒沢作品で1番好きな作品だったんだけど、
フィルムで見て確信した。素晴らしすぎる。
『生きる』もフィルムで見てるけど
これは終わってから、劇場でても数分間喋れなかった。
ようやく友だちの口から出た言葉は「黒沢って凄いんだね」
その通りだと思います。

脚本の素晴らしさ。
ドキドキさせる展開、登場人物たちの感情の流れのスムーズさ、
繊細な設定、大胆な構成。
常にドキドキが止まらない。
もちろん犯人はわかってるのに。
犯人にも感情移入させてしまうのが凄いところ。
だからラストシーンが素晴らしいんだよね。

ファーストカットから、ラストカットまで、
息が出来ない(それは言い過ぎか 笑)
めっちゃくちゃかっこよくて
めっちゃくちゃ面白い
日本映画至上最高の推理サスペンス。

録音の矢野口文雄さんは、東宝の技師さん。
病院坂の首縊りの家、女王蜂といった市川崑監督作品や、
ゴジラ対メカゴジラ、メカゴジラの逆襲といった特撮もの。
そして、影武者から始まり、生きる、七人の侍、蜘蛛の巣城、どん底、野良犬、と黒沢監督作品を手がています。
日本映画を影で支えてきた名匠です!
劇場で見ると「プツッ」という音が気になりますが
これは当時のダビングのシステム上なのかも。
そう考えると今はとってもシステムがよくなったねえ。

泥の川

$solve the secret-泥の川

高度経済成長時代、川岸にある食堂の家族と、対岸に繋がれている小舟に住まう家族との出会いと別れを描く、宮本輝原作作品。(1981年・日本)

監督/小栗康平
脚本/重森孝子(原作/宮本輝)
録音/西崎英雄、平井宏侑
キャスト/田村高廣、藤田弓子、加賀まりこほか

とにかく子役の3人に対する演出力が突出してると思う。
もちろん3人の演技がぴか一なのもその通り。
子どもの感情が伝わる伝わる。

あと加賀まりこと藤田弓子、それぞれが演じる対照的な「母」がとてもいい。
2人とも色気があって、匂いまで画面からにじみ出てくるみたい。
この映画は子どもが主役なのに、決して子どもの映画でないというのには
ひとつ、その2人は関係してくるんだろうなあと思う。
田村高廣も、それはそれは素晴らしい。
彼が出ていると、画面に目が釘付けにもなるし、
だからといって他の役者の邪魔はしないぜっていう
粋な感じがしたんだよね。

お姉ちゃんが「こんばんはって言うんやで、こんにちはとはちゃうんやで」だったかな
台詞が曖昧なんだけど、こう弟に言い聞かせるシーンがとても好きだった。

この2人が生きている、土台みたいなものを見せられたような気がした。
台詞の力もこの映画は偉大だった。

「お米ってあったかいんやで」とか「姉ちゃんが笑っとる」とか
「もう一回歌ってくれへんか」とか、曖昧なのが申し訳ないけど
こういう具合に、登場人物たちが生きている背景を台詞で観客に伝えるという
演出的な台詞が素晴らしかったし、それを自分のものにしている役者さんたちも素晴らしかった。



今回からは私が録音の勉強してるし、ってことで
クレジットに録音、音響効果などなどとして乗っている方についても紹介しようと思う!
今回は西崎英雄さん。
人間の条件、切腹、絞死刑、不毛地帯、東京裁判、瀬戸内少年野球団、利休、まあだだよ
と数々の名作の技師を務めた方なのです。
私が教わっている先生たちの師匠といったところです。
凄すぎる…
この作品は、主にアフレコではあるけど
それにしてもアフレコの音質が明らかに前後と違う部分があって
そこは何でそうなってるのか、気になる!!!
今度先生たちに聞いてみようと思います。
技術的な失敗とかではなく、機械的なことだとは思うんだけど…。
夜霧にむせぶ寅次郎
solve the secret-男はつらいよ夜霧にむせぶ寅次郎
(松竹・1984年公開)
監督/山田洋次
脚本/山田洋次、朝間義隆
出演/渥美清、中原理恵、渡瀬恒彦、美保純、吉岡秀隆ほか

終盤、マドンナ風子の結婚式に行く途中、熊に襲われる寅さんが最高。
あれが渥美清にしかできない演技、山田洋次にしかできない演出、そして鈴木さんと松本さんじゃなきゃ出来ない音付けだよね!


サイダーハウス・ルール (原題:The Cider House Rules)
solve the secret-サイダーハウスルール
(ミラマックス・米・1999年公開)
監督/ラッセ・ハルストレム
脚本/ジョン・アーヴィング
出演/トビー・マグワイヤ、シャーリーズ・セロン、マイケル・ケインほか

もうマイケル・ケインがかっこよすぎる。それにつきる。
ラッセ・ハルストレム監督は『ギルバート・グレイプ』の監督なんだけど、
両作品とも“別れのある人生”を描いているんだよね。
別れの無い人生なんてないんだけど、それを凄く切なく描くのがこの監督流。
しんみり、でも、少しだけ前向きに…いい演出だー。
トビー・マグワイヤも良い演技してたな。
音楽はもうとにかくズルい。最高。
孤児院の子どもたちの可愛さにはやられるね。


猿の惑星 創世記
solve the secret-猿の惑星創世記
(20世紀フォックス・米・2011年公開)
監督/ルパート・ワイアット
脚本/アマンダ・シルヴァー、リック・ジャッファ
出演/ジェームズ・フランコ、アンディー・サーキスほか

学校の人に誘われて…
今まで見ない系統の映画だったから凄く新鮮だった。
見た映画館の雰囲気もよかったな。スクリーンが大きくて。
細部までこだわった演出が伝わってきたし、音も素晴らしい。
ドキドキのラスト。

バックトゥーザフューチャー(原題:バックトゥーザフューチャー)
solve the secret-バックトゥーザフューチャー
(ユニバーサルスタジオ・米・1985年公開)
監督/ロバート・ゼメキス
脚本/ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル
出演/マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド

最高にイカしてるね。こりゃ名作って言われるよ。

未見だった訳じゃないよ。2度目どころか、何回目かの鑑賞。
でも初めてのフィルムでの鑑賞。午前10時の映画祭で見てきた。
さいこう!
フィルムっていいね!やっぱり!熱が、カメラのこっち側(つまりスタッフ側)の熱が、ぶつかってきて
のめりこんでいく。
見た後、みんなすっごい疲れてた。
疲れって言っても嫌な疲れじゃなくて、心地よい疲れ。
はー…コレが映画だ。
もうバックトゥーが嫌いで映画好きなんて認めたくないw


私は二歳
$solve the secret-私は二歳
(大映・1962年公開)
監督/市川崑
脚本/市川崑、和田夏十
出演/船越英二、山本富士子ほか

面白かったけど、なんてったって出だし。
出だしの数秒で市川崑を思い知らされるっていうのかな。
市川崑は新しいものを毛嫌いしないってところが魅力だよね。
節々から香ってくる才能にただただ唖然な、映画でした。