【映画】泥の川 | solve the secret

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まぶたの裏 へばりついた 宇宙を旅してんだ

泥の川

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高度経済成長時代、川岸にある食堂の家族と、対岸に繋がれている小舟に住まう家族との出会いと別れを描く、宮本輝原作作品。(1981年・日本)

監督/小栗康平
脚本/重森孝子(原作/宮本輝)
録音/西崎英雄、平井宏侑
キャスト/田村高廣、藤田弓子、加賀まりこほか

とにかく子役の3人に対する演出力が突出してると思う。
もちろん3人の演技がぴか一なのもその通り。
子どもの感情が伝わる伝わる。

あと加賀まりこと藤田弓子、それぞれが演じる対照的な「母」がとてもいい。
2人とも色気があって、匂いまで画面からにじみ出てくるみたい。
この映画は子どもが主役なのに、決して子どもの映画でないというのには
ひとつ、その2人は関係してくるんだろうなあと思う。
田村高廣も、それはそれは素晴らしい。
彼が出ていると、画面に目が釘付けにもなるし、
だからといって他の役者の邪魔はしないぜっていう
粋な感じがしたんだよね。

お姉ちゃんが「こんばんはって言うんやで、こんにちはとはちゃうんやで」だったかな
台詞が曖昧なんだけど、こう弟に言い聞かせるシーンがとても好きだった。

この2人が生きている、土台みたいなものを見せられたような気がした。
台詞の力もこの映画は偉大だった。

「お米ってあったかいんやで」とか「姉ちゃんが笑っとる」とか
「もう一回歌ってくれへんか」とか、曖昧なのが申し訳ないけど
こういう具合に、登場人物たちが生きている背景を台詞で観客に伝えるという
演出的な台詞が素晴らしかったし、それを自分のものにしている役者さんたちも素晴らしかった。



今回からは私が録音の勉強してるし、ってことで
クレジットに録音、音響効果などなどとして乗っている方についても紹介しようと思う!
今回は西崎英雄さん。
人間の条件、切腹、絞死刑、不毛地帯、東京裁判、瀬戸内少年野球団、利休、まあだだよ
と数々の名作の技師を務めた方なのです。
私が教わっている先生たちの師匠といったところです。
凄すぎる…
この作品は、主にアフレコではあるけど
それにしてもアフレコの音質が明らかに前後と違う部分があって
そこは何でそうなってるのか、気になる!!!
今度先生たちに聞いてみようと思います。
技術的な失敗とかではなく、機械的なことだとは思うんだけど…。