今回は、コレ(ISBN : 978-4-04-393901-5)。
ひとは、本を買う時に、どう云う基準で選んでいるのだろう。手に取って、ページをパラパラめくった時にたまたま何かの言葉に眼が奪われたり、解説を眺めていて書かれている内容に興味を惹かれたり、或いは単純にタイトルに惹かれたり、更には、この作者の本は全て読む、と云うような自分に課したルールに従った結果だったり、一冊、一冊、色んな理由があって選ばれているのだろう。
私が『鴨川ホルモー』に惹かれたのは、ひとつは、どうやら私がかつて暮らしたことがある京都が舞台なようなので、作中で描写された世界を具体的に想像し易いだろうな、と思ったのと、作者の『万城目』と云う、一見、変わった名字に見覚えがあった—と云っても私の知っていたひとは『まんじょうめ』で、本作者は『まきめ』と読むので、何等関わりはなかったのだが(笑)—から。更に云えば、ホルモーって何?とタイトルにヤラレた、と云う様に全くの偶然が重なって購入しただけで、正直、内容に関しては、さほど期待して居らず、まぁ、暇つぶしになれば良い、と云う程度の買い物だった。
私は寝付が悪いので睡眠導入の為に寝る前に本を読むのが常なのだが、本作はその目的には最悪。面白過ぎて、眠るどころか、読むが止められなくなり、眼が冴えてしまった。
本作は、万城目学のデビュー作である。軽妙な文章で、テンポ良くストーリーが展開して行く。そもそも『ホルモー』とは何か?どうやら一種の競技のようである。京都の東西南北に位置する京都大学、立命館大学、龍谷大学、京都産業大学の学生のメンバーに依る対抗戦である。と云っても、実際に戦うのは学生ではなく、学生に操られた『鬼』なのだが。ストーリーは、主人公の安倍が、この競技のメンバーに勧誘され、知らない間に鬼との契約を結ばされ、次第にホルモー競技にのめり込んで行く過程を縦糸に、それに絡まる様々な人間関係を横糸に、話が織込まれて行く。
仮にジャンル分けするならば、本作は広義のSFとも云えるし、青春小説と云う様な青臭い呼び方も出来るだろうし、無理を云えばミステリィでも良いかもしれない、と云うような分類が全く当てはまらない、一言で云えば、ハチャメチャな小説である。平凡な云い方であるが、一体、作者の頭の中はどうなっているのか?この発想の源は何なのか?
今後は『この作者の本は全て読む、と云うような自分に課したルールに従っ』て、 万城目 学の作品に注目して行くことになるだろう。
今日のつぶやき:
Fri, Jan 08
- 19:57 流石に、殺人罪では無理か。 http://oneclip.jp/AjMNlN
- 18:30 ぅ~ん、どうかなぁ。 http://oneclip.jp/fO49QZ
- 18:26 ルパンの仕業か? http://oneclip.jp/0MIydr
- 13:03 I love SF! http://oneclip.jp/2PFQSo
- 12:56 自己レスですが、http://oneclip.jp/eiYGRY ☜笑える。 RT @Xenopus007: 写真がなきゃ、判んねぇよ! http://oneclip.jp/fO49QA
- 12:49 それは、君の錯覚だよ。 http://oneclip.jp/KBxoKt
- 12:46 ハッキリ云って、コレは怖い。 http://oneclip.jp/wh8qnK
- 12:44 ははは、って笑っちゃぁ、いけませんが。 http://oneclip.jp/3ohrE6
- 12:42 ついに毛髪の再生に成功…ホントか?ならスゴぃかも。でも、どの程度生えるのかね? http://oneclip.jp/h2e8J1
- 12:40 日本船と衝突し沈没した「シー・シェパード」妨害船…あら、こんなことがあったことすら知りませんでした(恥)。 http://oneclip.jp/yK1sjs
- 12:35 34時間で5,000円しか掛からなかったんだ、って云う以前に、どうしたら34時間も居座れるんだ?その前に不審がれよ。 http://oneclip.jp/JbX7i8
- 11:57 お、日高さんの本だ。 カラスは漢字も読めるらしい。 http://oneclip.jp/L45psG
- 11:37 昨日買ったフランスパン、ガチガチになってたんで、柔らかくするのに、軽く電子レンジにかけて、がぶっと齧ったら中から暑い蒸気が出て来て、口の周りの皮膚火傷(笑)。ヒリヒリして痛い(泣)。
- 10:50 結局、雪は余り降らず。でも、気温はマイナス。今日は、プラスにならず、真冬日かも。
- 01:28 自慢気 - Flog http://bit.ly/52eEeq #twitbackr
今日の瞬間最低体脂肪率: 24.3%
今日の万歩計: 4,447