危うい | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

今日はAMさんの最後の日と云うことで、MK先生と3人で、晩ご飯を食べに最近出来たらしいチャイニーズ・レストランへ。

Ni Hao Café
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黒板にあったメニューから紅焼肉(cubed pork in soy sauce)と白切鶏(steamed chicken)、通常のメニューからchinese fried rice combination(chicken, beef and shrimp)。超満腹。
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その場で話題になったんですが、巷では可成り悪評の高い行政刷新会議、文科省関連で、例えば、競争的資金(若手研究育成)の評価が、どれだけ酷いものか、と云う話になったので、後で実際に見てみました。

行政刷新会議ワーキンググループ11月13日の第3会場の評決結果について

競争的資金(若手研究育成)(文部科学省)

●博士養成に関する過去の政策の失敗を繕うための政策。博士養成に関する見直しが必要。テニュア・トラック制については存続。
過去の政策のつけであるから少しずつ減らしていくしかない。毎年5%ずつカット。
●目的が重複しており、施策の整理統合が必要。その上で効果の明らかな事業に絞り込んでいくべき。
●教員免許をポスドクに付与する政策を検討すべき。実社会から逃避して、大学に留まる人をいたずらに増やしてしまう側面も否定できない。大学そのものが過剰であり、この適切な統廃合も必要。
●大学の教員制度の見直し必要。
ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。(本来なら別の道があったはず)。
●若手研究者が安定して働き研究できる場所を見つけるための国の政策を若手にこだわらず再構築。
●若手研究者の問題は政治の問題でもあるので、十分な見直しが必要。
●競争的資金と合わせて再考すべき。省をまたがった&シンプルな研究者支援を先端技術研究と合わせて考えるべき。
●研究費ベースの事業をますます複雑化している。研究費配分として整理すべき。PD対策は、キャリア支援、TA/RAとしての採用枠など学術振興会枠はシンプルに。
博士取得者のセーフティネット事業と理解しているが、民間企業を出口にする政策が不可欠である。民間企業から国費の不足分を補う政策を期待する。
雇用対策のようなものになっているのではないか。その為の統合的な対応が必要でないか。将来的な雇用対策につなげることが必要ではないか。
●大学→大学院→キャリアのプランがないことは問題だが、むしろキャリア計画教育の問題。高等教育全体にキャリア教育が不足している点と関係がある。

とりまとめコメント
評決の結果は、予算要求の1/2から1/3縮減という方が6名おられた。さまざまな意見が出されたが、コメントの中に、「ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。」「教員免許をポスドクに付与する政策を検討すべき。」などの意見があったことを付しておきたい。若手研究者育成の競争的資金については、予算要求は縮減して、中身も見直してもらいたいという結果としたい。

いやぁ、ホントですね。呆れて開いた口が塞がらない。建設的な意見も見えますが、コンな発言をするような奴を委員に選んでいる時点で終わってます。日本の科学の未来は、本当に危ういです。

今日のつぶやき:

Sun, Nov 22


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今日の瞬間最低体脂肪率: 24.5%
今日の万歩計: 1,877(笑)