ドブ鼠 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

クリスマス明けの金曜日、相変わらずキャンパスは静かでした。

何時の間にか、今年も、もう、残り一週間を切ったんですね。

今年は、子年でしたか。

日本語では『ネズミ』で一緒くたですが、日本語の所謂(狭義の)ネズミに相当する生き物は、英語ではmouseとratですね。

どちらも、生物・医学のモデル実験動物として貴重な物ですが、素人目には、単に大きさが違うだけですね(笑)。実際は、生物学的には別種で、解剖学的にも可成り異なります。例えば、ratには胆嚢がありません(←って、偉そうに書いてますが、昔、学生実習で解剖をして、初めて知りました)。

Mouseは実験発生遺伝学の分野では、今や欠くことの出来ないモデル生物ですが、ratはmouseほど使われていません、と云うより、mouse程、重宝ではなかった訳ですが、これからは、もっと使われるようになるかも。

と云うのも、ratで、ついにES細胞 が造られたようで、クリスマス・イブのnaturenews で紹介されていました。

Mouseでは今や自在に遺伝子の改変(所謂、knock-out、knock-in mouseですが)を行えますが、同じ技術をratで使うことはこれ迄出来ませんでした。其れは、何故か?ES細胞がなかったからです。それが遂に数十年の月日を経て、2つのgroupsに依って独立に造られました。今日(ぉっと、既に昨日か?)発売のCellに原著論文が出ていました(こちらコチラ )。また、ratでは既にiPS細胞が造られています。

これ等の技術に依って、何かが急に変わる訳ではないでしょう。実際、ratでは、未だ、実際に遺伝子の改変には至っていません。また、飼育するにも、マウスよりも大きい分、余計に設備・経費が掛かります。Mouseの洗練された既に確立した実験系には未だ未だ及びませんが、mouseでは小さ過ぎて出来ない或いは困難なことを、将来はratを使って行えるようになるでしょうねぇ。

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