もしも | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

さて、「わらしべ長者」。 

取り敢えず、ちょっと突っ込んでみようかぁ。

むかし、貧乏な男がいました。金持ちになり楽なくらしがしたいと、観音様にお願いしていました。

ある日、観音様は「この寺を出て、一番初めにさわったものを、大事にもって旅にでなさい。そうすれば、楽になる」といいました。 

男は、このことばを聞き、喜んで寺を出ようとしたところ、石につまずいて転びました。1本のわらしべが手にふれました。一番初めにさわったものがわらしべか、と思いましたが、観音様にいわれたことは守らなければなりません。

男はわらしべを持って旅にでました。 

しばらく行くと、顔のまわりをアブが飛びまわり、うるさくてしかたがありません。つかまえて、わらの先にしばり、歩きました。

わらは結構太いし堅い。そう簡単に「あぶ」を縛れるとは思えないんだが、どれだけデカイ「あぶ」なんだろう。「あぶ」も「あぶ」だ。そう簡単に捕まって、更に、縛られるとは。そもそも、観音様は、『大事に持って』と云ったんだが、随分と粗末な扱いじゃねぇ? 

立派な行列がやってきました。かごの中から子どもの泣き声が聞こえてきました。なかなか泣きやみません。その子どもが男を見ました。わらの先にアブをつけているのが見えました。 

子どもは「あれが欲しい」といいました。母親はかごをとめて、男に「そのアブをください」といいました。

我侭な餓鬼だ。且つ、何て過保護な母親だ。

男は「これは観音様からいただいたものだから、あげるわけにはいかない」といいました。

すると、母親は「みかんと換えましょう」といいました。男はしかたなしに交換しました。

わらを手放してしまったぁ!早くもこの時点で観音様の云い付けを破ったぁ!この先、どうなるんだぁ?

子どもは、アブをもらうと泣きやみました。

現金なものだ。

夏の暑い日でした。男は、ノドがかわいてきたのでみかんを食べようとしました。ふと見ると、木の下に、青い顔をして、すわりこんでいる人がいました。

その人が「ノドがひりひりして歩けない、みかんをくれないか」といいました。

男は「これは観音様からいただいたものだから、あげるわけにはいかない」といいました。

ちょっと待てぇ!既にわらを手放しておいて、何だその云い種はぁ!

その人は、包みを広げて「わたしは呉服屋、この布とみかんを取り換えてください」といったので、男はしかたなしに交換しました。

男は、気がつきました。観音様のいったとおり、わらがみかんに、みかんが立派な布になりました。ありがたく思い、旅をつづけました。

違う!観音様は、『わら』を大事にもってろって云ったんだが。

道に馬がたおれていました。馬は死にそうでした。そばに、さむらいが立っていたので、どうしたのか聞きました。

さむらいは「急ぐ旅をしている。あまりに急がせたので馬がたおれた。かわいそうだが捨てていかなければならない」といいました。

そこで、男は「その馬を、この布でゆずってください」といいました。

だんだん、商売上手になったね、って違う!普通死にそうな馬をわざわざ欲しがらんだろう!

さむらいは「それは助かった」といい、布を受けとると走っていってしまいました。

男は、川から水をくんできて、馬に飲ませました。馬は、すぐに元気になりました。1本のわらしべがこんな立派な馬になったと、ありがたく思いながら、馬に乗って旅をつづけました。

おぉ、良かったねぇ、って、だぁかぁらぁ、違うって!観音様は、『わら』を大事にもってろって云ったんだろ?

夜になりました。どこかに泊まらなくてはなりません。見ると、大きな屋敷がありました。男は、屋敷の門を入り、声をかけました。すると、中から主人がでてきました。男は「旅をしていて、夜になって困っている。今夜一晩泊めてください」といいました。

ココ迄、1日で来たのか?さもなければ、それ迄の夜はどうしてたんだろう。

主人は、あした旅にでようと思っていました。とても喜び「よかったら、留守番をしてくれないか」といいました。

有り得ん。初対面の奴に。


男は、ひきうけました。馬をつないで、座敷にあがりました。今までに見たことのないような立派な屋敷でした。

主人は、旅のしたくをして「もし、わたしが帰ってこなかったら、この屋敷はあなたのものだ」といい、そして「引いてきた馬をかしてくれないか」とたのみました。

男は「いいですよ」といいました。

次の日、主人は馬に乗って旅にでていきました。

こいつは、そもそも、初めにどうやって旅に出るつもりだったんだ?たまたま、馬が来たから良かったものの。

そして、何年待っても、帰ってきませんでした。屋敷もたんぼも、みんな男のものになり、楽にくらしたということです。

そんなの有り?


と突っ込みを入れてみましたが、まぁ、語り部が違えば細部に違いはあるでしょうから、細かな突っ込みはこの際どうでも良いんですが、子供心に不思議だったのは、が観音様の云い付けを全然守らずに、わらしべを直ぐに手放してしまったのに、結局、幸せになっているのは何故?

もしも、バカ正直に、ずーっと、わらしべを手放さなければ、どうなってたんだらふ

『わらしべ貧者』?


の世の中
: 松井6号同点弾、ヤ軍サヨナラ勝ち、杉山組は2年連続の準V/全仏テニス、日産、役員賞与ゼロに(昨夏は1人平均で9750万円)、ヒルトン 受刑者再収監、「ママ!」と涙、米地裁、「優遇」批判受け、リンカーンの書簡発見、南北戦争で南軍の早期追討を指示、米スペースシャトル「アトランティス」打ち上げ、ひき逃げ後に帰国した容疑者、韓国政府が引き渡し決定、あらゆる抗菌剤が効かない結核菌、イタリアなどで検出。


今日の瞬間最低体脂肪率: 23%