手作業で評価した最後の年です。
サレジオ(サラキアの23)芝1600m 1着 486kg
募集時評価 C+
【馬 体】
【価 格】10000万円(一口20万円)
【血 統】父エピファネイア×母父ディープインパクト
【厩 舎】田中博康厩舎 23位 8年目
【馬 格】2月16日生 471kg 予想馬体重510kg 管囲20.6cm(-0.17)
【母能力】OP 賞金34690万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力163pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第4位 実績予測720万円 抽優50% 一般0%
~総 評~
本馬の売りはなんといっても抜群の牝系にあります。
母母サロミナは独オークス馬で、その仔はシルクオンリーのシルク牝系ですが、そこからサラキア、サリオス、サリエラ、サフィラとなんと4頭もの重賞入着馬を出し、サリオスに至ってはGⅠを含む重賞4勝ととてつもない繁殖成績を出しています。
サラキアはそんな優秀過ぎる母の第2仔です。
母は、府中牝馬S勝馬で、有馬記念&エリザベス女王杯2着馬のサラキア。競走馬としての能力は抜群で、牝系活力は相当高まっていると見てよさそうです。
初年度は初仔の牝馬で小柄だったこともあり、個人的にはあまり評価できないと思っていましたが、本馬は、第2仔、かつ、牡馬、父は今を時めくエピファネイア。
これには1億円も納得です。人気も当然の1頭です。
期待値評価的には1億越えの馬はこれまでの回収率が散々なので低くでていますが、最近の価格変動でそのあたりは見直す必要があるかもしれませんね(データが十分集まる5年後とかになりそうですが)。
高くてもその価値がある馬だと思います。
ツアーレポート
【馬体重】 カタログ時471kg ⇒ ツアー時480kg 増減+9kg
【デビュー時予測】 510kg台
【デビュー時期】 早い。6月デビューを目指す
【適性】 芝中距離がベスト
【総評】
成長も早く、順調にいけば6月からでも使えると思う。
6月の東京芝1800mにルメールで出したい。ルメールが空いていないなら短期免許の外人で。
エピファネイアらしくピリつくところはあるが、人に対して反発するということはない。
ベストは芝マイル~中距離だと思うが、胴も長いし、スタミナもあるので距離に壁があるといういタイプではないと思う。
馬格はでかいが、足元に問題が生じたことはない。
欲を言えばスピードがもう少しだけほしい。そういう意味ではマイルでGⅠというタイプよりかは、中距離~長距離で大きなところをというタイプだと思う。クラシックにはピッタリだと思う。
ジェイストリーク(ジェイウォークの23)芝1400m 2着 484kg
募集時評価 C+
【馬 体】
【価 格】7000万円(一口14万円)
【血 統】父エピファネイア×母父Cross Traffic
【厩 舎】武幸四郎厩舎 19位 8年目
【馬 格】2月24日生 489kg 予想馬体重510kg 管囲21.2cm(+0.43)
【母能力】米GⅠ2勝
【繁殖力】牝系活力128pt 出産時7歳 第2仔 1-
【人 気】第41位 実績予測102万円 抽優100% 一般13%
~総 評~
母は、BCジュベナイルフィリーズ勝馬。
GⅠ内にもいろいろな格がありますが、繁殖牝馬としてはBCジュベナイルフィリーズ勝馬ほど期待できる馬はいないと思います。
母母からは、目立った活躍馬は目立った馬は母以外に出ていませんが、母は牝系活力の源泉になれるレベルの成績なので、それほど牝系の良さを気にする必要もないでしょう。
母父は平凡な成績のダート種牡馬であり、その意味では超良血といった感じではないです。
母の血統表にいわゆる人気種牡馬はおらず、血統はめちゃくちゃ地味ですね。
この辺りがノーザンが購入できた理由かもしれません。
母の初仔(父ドゥラメンテ)は、セールで3億円の値がついており、12月に新馬勝を決めています(その後若駒S5着)。市場からも非常に高評価であることが分かります。
馬格は予測510kg、管囲21.2cmととても良い数値です。
問題は7000万円という価格ですが、この母との組み合わせならやむを得ないのかなと思います。
日本でなじみのある血統との組み合わせの方が人気になりやすいですが、母は間違いなく超一流の成績を誇る
ただ、左前のオフセットは気になります。それなりに足元のリスクはあるかもしれません。
この価格だと欠点のなさを求めてしまいます。
ツアーレポート
【馬体重】 カタログ時489kg ⇒ ツアー時506kg 増減+17kg
【デビュー時予測】 480kg台
【デビュー時期】 早くできるが、早くする必要なし。
【適性】 芝中長距離
【総評】
体高はすでに止まっており、ここから水が抜けて少し減り、そこから幅が出てきて500kg切るぐらいで競馬ができるのではないかと思う。
来週には移動が決まっていて、早くしようと思えばいくらでも早くできるが、この馬はクラシックを狙う馬なので、秋の京都をイメージしている。ダービーを取りに行くのであれば秋の東京1800もおもしろい。
武幸四郎先生も見に来ており「大きい馬やな」「こいつで芝のクラシック狙いたい」と高評価。
人懐っこい馬で取り扱いには困らない。
セールスポイントは体幹の強さ。カタログ写真を撮影するとき、それなりの時間、駐立させるが、そのときでも体がふらふらせず、軸がぶれない。それは歩かせても同じ。
母の競争能力は間違いないので大物を期待している
リベッチオ(スーブレットの23)芝1800m 10着 492kg
募集時評価 C
【馬 体】
【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父ルヴァンスレーヴ×母父ゴールドアリュール
【厩 舎】杉山晴紀厩舎 1位 9年目
【馬 格】3月12日生 463kg 予想馬体重510kg 管囲20.6cm(-0.27)
【母能力】未勝利 賞金685万円 ダートマイル
【繁殖力】牝系活力30pt 出産時8歳 第4仔 00未
【人 気】第9位 実績予測451万円 抽優29% 一般0%
~総 評~
母は、ダートマイル前後を走りましたが未勝利引退。能力は評価できません。
一族からは、母母の初仔から南部杯(JpnⅠ)2勝のベストウォーリアが出ており牝系活力はそれなりに高そうです。ただ、母母は典型的な大振りホームランバッターで、だめな仔はとことんだめという繁殖成績で、母はだめだった方の馬なので、さて牝系活力は引き継がれてますかね。
母の繁殖成績は、今のところ2頭走って0勝。
ダート種牡馬をつけられて、馬格に問題がないのに0勝が2頭続いているというのは、それなりに減点材料です。
父ルヴァンスレーヴは、まだダート新馬、ダート未勝利が少ないとはいえかなり苦戦中で、その点も気掛かりです。前年度のツアーで、芝でもいけるんじゃないかという仔を出すという評判を聞きましたが、ダートが見込まれている種牡馬でその評価は、「パワータイプが思ったよりもでなかった」とも意訳でき、危険信号だと思っています。
ここからダート新馬・未勝利が始まってどうなるかですね。
馬格はダート馬としても理想に近い数値で、管囲もそれなりに太いですが、500kgオーバーならもう少しだけ管囲がほしいところです。
馬体派の人の評価を見てみると、芝でも走れそうとの評価を受けているところ、上述のとおり、私としてはあまり嬉しい評価ではありません。
厩舎は文句なし一流の杉山厩舎ということは、見どころのある馬なのでしょうが、データ的には馬格以外推せる要素は少ないです。
ツアーレポート
【馬体重】 カタログ時463kg ⇒ ツアー時465kg 増減+2kg
【デビュー時予測】 500kg台
【デビュー時期】 早い
【適性】 マイルぐらい。芝でもダートでも
【総評】
立派なフレームでゴツゴツとした馬体をしていて、その点はダートかなと思うが、動きのしなやかさは芝でもと思わせる。ルヴァンスレーヴはこういう馬が多い。
とはいえ、血統的にはダートになるかなとは思っている。ここからの成長の仕方次第
まだまだ青草で水っぽいところがあるので調教に行って体重を落として、そこから筋肉をつけて、最終的には500kg台になると思う。
慣れるのが早く学習能力の高さを感じる。
シャンデヴィーニュ(シュペトレーゼの23)芝1200 8着 442kg
募集時評価 E
【馬 体】
【価 格】2000万円(一口4万円)
【血 統】父ミスターメロディ×母父ディープインパクト
【厩 舎】新規開業厩舎 初年度
【馬 格】2月14日生 422kg 予想馬体重440kg 管囲19.9cm(+0.62)
【母能力】未勝利 賞金0万円 中距離
【繁殖力】牝系活力10pt 出産時13歳 第7仔 1100X--未
【人 気】第59位 実績予測47万円 抽優100% 一般25%
~総 評~
母は、未勝利でも鳴かず飛ばず。能力は低いです。
一族からはイモータルぐらいしか活躍馬がでていません。三代母まで遡れば重賞馬が多数いますが、さすがに遠すぎますね。牝系活力のサポートもそこまで期待できなそうです。
母の繁殖成績はここまで1100と微妙ですね。
父ミスターメロディーは、日本では貴重なScat Daddyの後継種牡馬で、スピード不足という心配はなさそうです。
馬格は予測440kgで、もう少しほしいですがギリギリ許容範囲内か。管囲はそれなりなのでもう少し大きくなるかもしれませんが。
あまり買い要素が見当たりません。ミスターメロディーをどうしても買いたいのであれば。
ツアーレポート
なし
ビタールート(トレジャーステイトの23)芝1400 4着 460kg
募集時評価 A
【馬 体】
【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父インディチャンプ×母父Oasis Dream
【厩 舎】奥村豊厩舎 52位 11年目
【馬 格】1月30日生 460kg 予想馬体重470kg 管囲20cm(+0.07)
【母能力】3勝C 賞金3055万円 ダートマイル
【繁殖力】牝系活力36pt 出産時11歳 第5仔 401未
【人 気】第23位 実績予測165万円 抽優63% 一般0%
~総 評~
母は、ダート短距離で準OPまで出世した能力の高い競走馬でした。能力の裏付けは十分です。
母母は、欧州で5頭出した後、ノーザンに買われて初めて生まれたのが母でした。
母母は欧州で芝短距離GⅡを出しましたが、輸入後の繁殖成績は10202とぼちぼちの成績でした。
牝系活力はそこそこ期待できるでしょうか。
母は、初仔で毎日杯勝馬ピースオブエイト(父スクリーンヒーロー)を出し、非常に良い滑り出しを見せましたが、その後の2頭は期待されていたほどの結果は残せていません。 父スクリーンヒーローなら芝中距離が持ちますが、ダイワメジャー、サトノアラジンなら短い距離に寄ります。
ステイゴールド系の種牡馬は、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、ゴールドシップと充実していましたが、ドリームジャーニーは早々に種牡馬引退となり、オルフェーヴルはなぜかダート戦線に行き、芝でがんばれているのはゴールドシップのみです。
成績の割には、がっかり感が強い結果になっています(ゴールドシップは日高中心にしてはがんばっていますが)。
しかし、インディチャンプは、母ウィルパワーの血を強く受け継ぎ、芝マイルをメインの活躍の場としており、これまでのステイゴールド系とは切り離して考える必要があるのかもしれません。
この母で父インディチャンプならマイルまでなんだろうと思っていますが、ステイゴールドは何をしてくるか分かりませんからね…
馬格は、470kg予測で、管囲も許容範囲。
上が重賞を取っている場合は、価格が高騰しがちですが、牝馬とはいえ、昨年のフィエールマン牡馬よりも500万円安く、思いのほか安く収まりましたね。
母もまだまだ仔出しが落ちるような年齢でもないので、再来年ぐらいまでは狙えるんじゃないでしょうか。
超大物が出るような父と母ではないので、抽優を使う馬かと言われると自信ないですが、コスパの良い馬だと思います。
奥村豊厩舎はかなりお世話になっており、問題をかかえている馬を創意工夫でなんとかできる信頼できる厩舎だと思っています。
ツアーレポート
【馬体重】 カタログ時460kg ⇒ ツアー時472kg 増減+12kg
【デビュー時予測】 460kg台
【デビュー時期】 早め
【適性】 芝短距離~マイル
【総評】
性格は、気が強くて前向き。
インディチャンプは、大きな馬が良く出る印象で、前向きさはステイゴールドだなという感じがする。
ただ、ステイゴールドよりは大分マイルド。
胴が短く短距離向きが多く、気の強さ、前向きさはかみ合いそう。
メンタルが強く、初めての場所にも全然動じず、ツアーでも初日からいつも通り。
気の強さがマイナスに出なければ、マイルまではこなせる
ペルウィクトール(ウィクトーリアの23)芝1600 3着 508kg
募集時評価 B
【価 格】6000万円(一口12万円)
【血 統】父サートゥルナーリア×母父ヴィクトワールピサ
【厩 舎】宮田敬介厩舎 37位 6年目
【馬 格】3月17日生 481kg 予想馬体重530kg 管囲21.1cm(-0.19)
【母能力】OP 賞金9720万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力100pt 出産時7歳 第3仔 0未
【人 気】第1位 実績予測1100万円 抽優20% 一般0%
~総 評~
母母ブラックエンブレムは、シルクではお馴染みのお母さん。
自身も秋華賞馬と高い競争能力を持ちながら、その子からも重賞活躍馬を連発した非常に優秀なお母さんです。
母は、そんな優秀な母の第6仔。フローラSを勝ち、オークス4着、ローズS3着と、クラシック路線で堂々と渡り合っており、母母の競争能力をしっかり受け継ぎました。
初仔は父ロードカナロアの牝馬で6000万円と高額募集。第2仔は父リアルスティールの牡馬で5000万円、そして本馬は父サートゥルナーリアの牡馬で6000万円。初仔は高すぎますが、第2仔、第3仔は適正価格に感じます。
父サートゥルナーリアは割とゆるく出るので、母父ヴィクトワールピサの硬さを加えるのは悪い選択ではないように思います。
馬格は立派ですね。
芝を走るなら立派過ぎるのがやや難点ですが、管囲も太いので問題ないかと思います。
とにかく見映えする馬体です。
この牝系からはいつ大物が出てもおかしくない雰囲気で、牡馬6000万円でその夢が見れるのは、明確に安いです。
昨年度募集の第2仔は、悩みに悩んで選びませんでしたが、この仔は、、、ほしい。
でも一番人気ですか、、、そうですよね、、、
この仔が走らなかったら自信なくしますね。
確実性も高く、大物も見込める条件の揃った良い馬だと思います。
抽優、20%かぁ…
ツアーレポート
【馬体重】 カタログ時481kg ⇒ ツアー時490kg 増減+9kg
【デビュー時予測】 490kg台
【デビュー時期】 早い
【適性】 芝中長距離
【総評】
パワフルでありながら動きがしなやかで、柔らかさが他馬とは数段違う。
体を柔らかさを表すエピソードとして、真横に立っていたのに、後ろ足で蹴られたということがあった。こんなことは経験したことがない。
成長が早く、デビューは早そう。宮田先生も本馬を見に来た時に、早めにデビューできそうだねとおっしゃっていた。
馬体的には完成されており、500kgを超えるということはないのではないかと思う。大きすぎるという懸念はない。
人には従順で、馬には強い競馬向きな性格。
課題を挙げるとすればまだ精神的に子供っぽいところがあって、集中力が切れるときがある。そこさえ解消できれば何もいうことはない。
補足情報:周りに人がいないタイミングでちょこちょこ他馬のことを引手の方に聞いた時がありましたが(5,6回)、今年はウィクトーリアが一番手という意見が一番多かったです
答え合わせまとめ