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バッタの一口馬主データ分析室

私を楽しむ。それが競馬。

 手作業で評価した最後の年です。

 

 

 

  8月デビューのシルク馬

 

  プロメサアルムンド(アーモンドアイの23) 牡芝1600m 1着 498kg

募集時評価 D

【馬 体】

【価 格】20000万円(一口40万円)
【血 統】父モーリス×母父ロードカナロア
【厩 舎】国枝栄厩舎 5位 36年目
【馬 格】1月15日生 491kg 予想馬体重510kg 管囲20.8cm(-0.07)
【母能力】OP 賞金14億4580万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力200pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第66位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~

 母は芝GⅠ9勝馬、歴代最強牝馬アーモンドアイ。母母もGⅠ馬フサイチパンドラ。

 昨年も書きましたが、これ以上のボトムラインは日本に現存しません。

 問題は言うまでもなく価格。

 2億円。

 GⅠを1勝すれば、血統的に種牡馬として買われそうなので、回収できる可能性がありますが、GⅠを勝つって、難しいんですよ(当たり前)。

 あと、気になるのは父モーリス、母父ロードカナロアという2000mはまあ無理でしょという血統構成。

 頑張ってもマイルがメインになりそうな血統構成で2億円という価格は日本の競争体系を考えると疑問が残ります。

 第1仔がエピファネイアで2億4000万円、第2仔がモーリスで2億円。

 私は、第1仔というだけで評価をかなり下げるので、種牡馬の格がだいぶ落ちたとはいえ、第1仔よりも価格が4000万円ディスカウントされたとなれば、期待値的には第1仔よりも高…くはないな。

 流石に芝中長距離が期待できる高額馬と、マイル限界の高額馬では当たった時のリターンが違いすぎる。

 それで、この低人気ですよ。

 アーモンドアイの仔なんだから、もっと妥当な価格にして、人気で買えない!!みたいなワクワク感ほしいですけどね…

 シルクはちょっと反省してほしいですね。

 シルク民、アーモンドアイならなんでも買うわけちゃうぞと。

 悪い馬じゃないと思いますよ。馬格も十分で管囲も太い。

 母はあのアーモンドアイなんですから、悪い馬なわけがありません。

 悪いのは価格です。

 

ツアーレポート

【馬体重】 カタログ時491kg ⇒ ツアー時504kg 増減+13kg
【デビュー時予測】 510kg台
【デビュー時期】 夏ぐらいには
【適性】 芝マイル。2000mぐらいまでならこなせる
【総評】
アーモンドアイもモーリスもどちらも本質的にはマイルが良かったと思う。
しかし、競争能力の高さと気性の良さで中距離でもパフォーマンスを発揮できたタイプ。
本馬も父モーリスだが、気性的には従順で、大きな腹袋を持ちながら、アーモンドアイ譲りのフットワークの軽さがあり、本質的には芝マイルが向きそうだが、中距離までは持つと思う。
第1仔よりも馬格があって、調教も早めから積めそう。
当然期待している。

 

 

  チャチャコマニ(ビップチャチャチャの23) 牝ダ1800m 1着 500kg

募集時評価 D

【馬 体】

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父ホッコータルマエ×母父ディープブリランテ
【厩 舎】佐藤悠太厩舎  
【馬 格】2月22日生 馬体重510kg 管囲20.1cm(-0.86)
【母能力】未出走
【繁殖力】出産時7歳 第3仔 X-X
【調 教】週?回×1~2本 15-15

【デビュー時期】8月~9月

~総 評~

 さて、追加募集の問題児です。

 母は中央未出走。牝系は砂漠。2代母からOP勝が出ている程度で近親に活躍馬はいません。ちなみにそのOP勝馬が生産牧場で最も活躍した馬です。

 第1仔、第2仔も地方馬で、活躍しているとはいい難い状況です。

 とても牝系を評価して買える馬ではありません。シルクで募集される馬の中では最低レベルです。

 でも、馬はいいんですよ。

 父ホッコータルマエは基本的には地方種牡馬ですが、地方では結果を残しており、中央馬の勝上率も悪くありません。(もっとも、中央にはセレクトされた馬だけが出走しての勝上率だというのは割り引く必要があります)

 管囲はサイズに比して細く、その点は不安がありますが、馬格はダート馬としては理想に近い510kg。良いケツしてます。

 調教も非常に順調で、5月移動目標というのも吹かしではないと思います。

 本馬は2024年のサマーセールでノーザンに1350万円で落札されたわけですが、それも納得の馬体のよさです。

 じゃあ買えるのか?

 結果が出ていない牝系、ダート牝馬という大きなマイナスを打ち消すだけの価値があるか?

 うーーーーん。わからん。

 

ツアーレポート

 なし

 

 

  セルレーヴ(セリユーズの23) 牝芝1800 7着 466kg

募集時評価 C+

【馬 体】

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父リオンディーズ×母父ディープインパクト
【厩 舎】田中博康厩舎  
【馬 格】3月15日生 馬体重490kg 管囲19.5cm(-0.92)
【母能力】3勝C 賞金3910万円 芝中距離
【繁殖力】出産時7歳 第1仔 

【調 教】週2 15-15

【デビュー予測】10~11月頃

~総 評~

 母は、芝1600m~1800mで3勝。準OPでは通用しませんでしたが、能力は高めと見てよいと思います。

 そしてまた牝系が良い。

 母母ミュージカルロマンスはBCフィリー&メアスプリントなどGⅠ2勝含む重賞4勝馬で超一線級のスピード能力を持った馬で繁殖成績は43133と化け物級。牝系活力は抜群です。

 馬格は初仔の牝馬っぽさを感じさせない490kg。サイズ感は文句なし。

 ただ、管囲19.5cmは、このサイズにしては明確に細いです。つなぎも立ち気味で故障のリスクはそれなりにあると思います。この骨格の細さは初仔の牝馬の良くないところが出てしまっている感じがします。

 それが影響しているのかは分かりませんが、坂路は週2回しか乗り込めていないので、秋口までのデビューは難しいと思います。早くで10~11月かなという印象です。早くはなさそうです。

 母セリユーズには相当期待していますし、本馬も良い馬だと思います。

 ただ、懸念点がないわけではないので、そのリスクを許容できるのであれば。

 私は結構気に入ってますが、出資するかは微妙なラインです。

 

ツアーレポート

 なし

 

 

  アストロレガシー(ルナステラの23) 牡芝2000 1着 454kg

募集時評価 A+ 出資馬

【馬 体】

【価 格】4000万円(一口8万円)
【血 統】父リオンディーズ×母父ディープインパクト
【厩 舎】武英智厩舎 19位 8年目
【馬 格】2月6日生 451kg 予想馬体重480kg 管囲20.4cm(+0.14)
【母能力】3勝C 賞金4910万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力53pt 出産時8歳 第2仔 0
【人 気】第15位 実績予測315万円 抽優50% 一般0%

~総 評~

 母は芝中距離で準OPまで出世した馬で能力は高いです。

 牝系は優秀です。なんといっても母母ピラミマが優秀で、繁殖成績は

 4424633003と流石に化物。

 そして、今を時めくスワーヴリチャードを出しているのも大きな評価ポイントです。

 スワーヴリチャードは種牡馬としては早熟傾向に出ていますが、ルナステラはデビューが3歳1月で、完成したのも4歳になってからだったので、もしかしたら成長速度は比較的遅めなと思っていましたが、小柄な第1仔が早期デビューを果たしており、早熟性は水準以上ありそうです。

 第1仔は、父ルーラーシップとの組み合わせで芝1200mで先日デビューを果たして3着と、勝ち上がりに向けて順調な滑り出しを見せました。

 第1仔セレネアステールは、馬体の小さな馬で、デビュー時406kgしかなく、初仔の牝馬ということもあり、かなり条件的には厳しい仔だなと思って見ていましたが、それでも7月デビューで3着に入ってくるあたり、母の繁殖能力の高さがうかがわれます。

 そして、本馬は、予測480kg、管囲20.4cm。

 芝馬としては理想に近いですね。

 小さな初仔牝馬が早期デビュー×新馬3着までがんばれたんですから、本馬にかかる期待は当然大きなものがあります。

 父リオンディーズだけは気掛かりですが、CPIの割にはボチボチがんばっていると見ることもでき、減点材料になるような馬ではないと思います。

 もっとマイル寄りの馬を出すのかなと思っていましたが、テーオーロイヤルをはじめとして、母からスタミナ因子をもらえば、長距離でもかなりやれていますね。

 この母なら、芝中長距離の王道路線でしょう。ライバルは多いですが、当たった時は大きい路線です。

 良質な牝系、目立ち過ぎないが確実な母の競争成績、第1仔から大きく好転した馬格と条件は非常に良いです。

 私は、父リオンディーズなら、アグレアーブルよりもルナステラ推しですね。

 

ツアーレポート

【馬体重】 カタログ時451kg ⇒ ツアー時460kg 増減+9kg
【デビュー時予測】 470kg台
【デビュー時期】 やや早め
【適性】 マイルぐらい
【総評】
性格は落ち着いていて賢い。
移動はツアー後すぐの予定。
父に似て見映えのする馬体。
足元も何ら問題なく、体も良い。
※ルナステラは、本馬を産んですぐに死亡。本馬がラストクロップ。

 

 

  ガラベイヤ(モルジアナの23) 牝芝1400m 4着 416kg

募集時評価 D

【馬 体】

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父アルアイン×母父Dubawi
【厩 舎】加藤士津八厩舎 73位 7年目
【馬 格】2月10日生 400kg 予想馬体重420kg 管囲19.3cm(+0.53)
【母能力】3勝C 賞金7700万円 ダート短距離
【繁殖力】牝系活力42pt 出産時11歳 第5仔 200未
【人 気】第69位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~

 モルジアナ?モルジアナの仔はどこ?私にあのおっきなお尻を見せておくれ…

 ということで、モルジアナの23です。

 これまで、モルジアナの仔は、私ですら写真を見ただけですぐにモルジアナと分かるほど、どんな種牡馬をつけても、「モルジアナ!!」って感じのケツの仔を出す繁殖でしたが、本馬は、、、

 モルジアナはサマーハの初仔で、準OPでも3着2回のダート短距離馬。

 能力は相当上位と見て良いでしょう。

 サマーハ牝系ですから、牝系活力も上位です。

 馬体が毎年ムッキムキの馬を出すので、毎年非常に人気が高い繁殖「でした。」

 しかし、繁殖成績はそれほど振るわず、初仔こそ2勝するも、その後は中央未勝利。

 スクリーンヒーローをつけても短距離に出る母で、第3仔はミッキーアイル×モルジアナで最強短距離馬爆誕や!と思っていたら(ものすごい筋肉でした)、ダート1000mでも距離が長いという…

 しかし、本馬はモルジアナだと思って見ると、馬体が寂しいですね。

 予測馬体重も420kgと小さく、管囲も太くはないので、大きくなっても440kgまでだと思われます。

 昨年のモルジアナも少しこれまでの仔よりは筋肉量が控えめだなと思ったのですが、本馬は本当にモルジアナ感がなくなってしまいました。

 今までの筋肉ムキムキの仔たちで初仔以外はうまくいっていないので、違う味が出ていると言えますが、個人的には長所が消えてしまった感じがして少し寂しい気持ちです。

 冷静に見ると、準OP3着の母の第5仔で2500万円というのは安いのですが、これまでのモルジアナの仔の幻影が消えてくれません。先入観なくこの仔だけ見れば、馬体重さえなんとかなればチャンスのある仔だと思います。

 

ツアーレポート

【馬体重】 カタログ時400kg ⇒ ツアー時404kg 増減+4kg
【デビュー時予測】 430kg台
【デビュー時期】 遅くはない。秋には
【適性】 芝短距離。マイルまでなんとか
【総評】
いつも元気いっぱいで放牧地でははずむような走り。
モルジアナの仔だけあって、スイッチが入るときはガッと入るときがある。
今までのモルジアナの仔と比べると、筋肉量は物足りなく感じるかもしれないが、アルアイン自体が移動後の調教でどんどんと成長していったタイプだと聞いているので、これからだと思う。
430kgぐらいで競馬に行って、その後、450kgまで成長してくれればと思っている。

 

 

  アルヴァルディ(ヴェルザンディの23) 牡芝1600m 9着 472kg

募集時評価 C+

【馬 体】

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父ポエティックフレア×母父アグネスタキオン
【厩 舎】長谷川浩大厩舎 33位 6年目
【馬 格】3月26日生 435kg 予想馬体重490kg 管囲21.4cm(+1)
【母能力】2勝C 賞金1632万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力108pt 出産時18歳 第12仔 0003320001未
【人 気】第43位 実績予測93万円 抽優100% 一般3%

~総 評~

 母は、父アグネスタキオンの芝中距離馬で、1勝Cを勝ちあがるも、降級して、2回目の勝ち上がりはならず。能力としてはボチボチといったところ。

 母母はウインドインハーヘア。ディープインパクト、ブラックタイドのお母さんで、現在の日本の種牡馬の多くにその血が受け継がれています。

 ただし、ディープインパクトのスピードの源泉は父SSにあるので、スピード血統が十分に入っていないと、スピード不足に陥る牝系ということは注意が必要です。

 母は、ここまで休まず出産し、その仔はすべて競走馬として走っているという中々タフなお母さんです。種牡馬成績は複数勝利馬が3頭と悪くはないのですが、たくさん産んだ割にはという感じで可もなく不可もなくといったところ。

 ディープの牝系に欧州の快速馬ポエティックフレアは面白い組み合わせです。

 母の適性も踏まえると芝マイルぐらいでしょうか。

 馬格は予測490kgで管囲も太く、Goodですね。

 牝系や父からはあまり想像できませんが、母父アグネスタキオンで骨量が豊富という点をとらえれば、ダートも視野に入るかもしれません。

 価格は3500万円と牡馬としては安い方です。

 父ポエティックフレアは、これまでも述べてきたとおり、私自身は評価は高くありません。

 ただ、本馬は、高齢出産という要素以外は買い要素が多いので、ポエティックフレアは期待できる種牡馬だと考えるのであれば、出資候補になると思います。

 

ツアーレポート

【馬体重】 カタログ時435kg ⇒ ツアー時445kg 増減+10kg
【デビュー時予測】 460kg台
【デビュー時期】 早くはない
【適性】 芝マイル以上
【総評】
ポエティックフレアはすっきりした足下でいかにも芝向きな馬を出す。本馬もそのタイプ。
放牧地での動きは素軽くキレがあるタイプ。
気性は子供なところがあるが、人には従順。
ゆったりとした成長だが、飼い葉食いはよくこれから馬体の成長は期待できる。
距離はもちそう。
※食事で一緒になった関係者のおすすめの1頭。他2頭はスウィートリーズンとバラ―ディスト

 

 

  キーンセンス(キャニーの23) 牡ダ1400m 1着 514kg

募集時評価 E

【馬 体】

【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父Munnings×母父Big Brown
【厩 舎】松永幹夫厩舎  
【馬 格】5月2日生 馬体重500kg 管囲21cm(+0.46)
【母能力】北米3勝
【繁殖力】出産時9歳 第3仔 1-0
【調 教】週?回×日?本 15-15
【デビュー予測】秋頃?

~総 評~

 母は北米3勝馬。北米はどこで走って3勝なのかによって全然評価が違うので競争能力は何とも言えませんが、名前を聞いたことのないGⅢで4着に入っているので、そう悪くない成績なのではないかと思います。

 第3仔と走りごろなのは好印象。

 馬格もダートとしては理想に近く、管囲も太くて骨格も丈夫そうです。

 父Munningsは、24年度の北米リーディング6位と高く評価されている種牡馬で、GⅠ勝馬も複数出しています。北米ではダート1600m~1800mとダート中距離を主戦場にしていますが、日本に輸入された仔はいずれもダート短距離を走っており、本馬もダート短距離との評価を受けています。

 価格5000万円でダート短距離馬になかなか手は出にくいです。

 肉付きも良く、ダート短距離馬としては良い馬だとは思いますが、日本のダート短距離路線で5000万円を回収するのは至難の業で、コスパという観点からはどうでしょう。

 

ツアーレポート

 なし

 

 

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