シルクの実績はいくらを目指すべきか? | バッタの一口馬主データ分析室

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  シルクの実績制度

 シルクは、ご存じのとおり、実績制度を採用しており、過去3年間の実績が高ければ高いほど、出資の幅が広がるという制度を採用しています。

 当然、タイトルの「シルクの実績はいくらを目指すべき?」という問いには、「人による」という回答以外の回答はないのですが、ここでは、〇万円だと概ねどういう馬に出資できるようになるのかという観点からデータを示し、他のクラブとの力配分を決める目安を知ってもらおうという記事です。

 あまり細かく分類しても仕方ないので

 50万円、100万円、150万円、200万円、300万円、400万円、600万円、1000万円という区切りで見ていきましょう。

 

 

  過去の実績ボーダー

 まずは、過去3年間の実績ボーダーを見てみましょう。

 

 次に、この表をもう少し凝縮して、一覧性を高めてみましょう。 

 この表から読み取れることをまとめてみましょう。

① 抽優で埋まらない馬を実績枠で取るには?

 200口の枠のなかで抽選になった場合に、一般票でも取れる可能性のある馬を全部カバーするには、昨年を除くと100万円ちょっと実績が必要なようです。

 

② 半分ほどの馬を自由に選べるようになるには?

 制度改定後は、実績が100万円あると概ね5割、150万円あると、概ね7割ほどの馬が自由に選べます。

 

③ 実績を伸ばした方が利益が大きい実績帯は?

 低実績帯~中実績帯は、実績を伸ばす意味が非常に大きいといえます。

 特に、50万円→100万円、100万円→150万円は、実績を伸ばす意味が非常に大きいと言えます。

 その傾向は、2023年度からの制度改定により、さらに顕著になったと言えます。

 一方、300万円を超える高実績帯では、100万円伸ばしたところで取れる頭数は5頭弱しか増えず、実績を伸ばす利益は、低価格帯ほど大きくはないと言えます。

 もちろん、上位実績帯の馬は、高品質な馬が多いので、1頭伸ばす価値が高いのですが、選ぶ楽しさを広げるという観点での「利益」は大きくないといえるでしょう

 

 

  結論

 いくらの実績を目指すのかというのは、当然、決まった答えがあるわけではありません。

 それぞれが、一口馬主に使える金額、自分が入会しているクラブの数、その中でのシルクの比重などを総合して決めることです。

 今回の記事が、シルクにいくらお金をかけるのかという戦略を立てる上でお役に立てば幸いです。

 

 

  おまけ

 新しくシルクに入った人は、目標実績までどのようにたどり着くかの戦略が非常に重要になってきます。

 色々な考えがあるので一概にはいえませんが、私は5か年計画をおすすめします。

 例えば、実績額の目標が150万円だとすれば、まずは、2年間で目標実績の4割を目標に実績を積み上げます。

 そして、3年目~5年目にかけて、目標実績額の1/3づつを購入し、5年目で目標実績額に到達する方法です。

 

サンプル

1年目 30万円

2年目 30万円

3年目 50万円

4年目 50万円

5年目 50万円

 

 初年度と2年目はどうしても一般で手に入れることのできる馬が限られるので、決して優先順位が高いとは言えない馬を抑えに行かざるをえません。

 そこで、1年目、2年目は無理なく一般で馬を抑えに行き、3年目から額を増やすという方法です。

 

 ここで問題になってくるのが抽優の使い方です。

 つまり、冒険するのか、妥協して確実に取れる馬を取るのかという選択です。

 これは、個人の性格によるところが大きいので、私が今年からシルクに入ったらどうするかという観点からお話しします。

 

 例えば、私が150万円実績目標だとしましょう。

 それならば、私は、1年目と2年目は次のような買い方をします。

1年目 一般30万円+抽優(一番欲しい馬)20万円

2年目 一般30万円+抽優(一番欲しい馬)20万円

 

 一般では票読みをして、期待値的に30万円になるように馬を買います。

 そして、もし当選すれば欲しい馬も取れるし、5か年計画も少し早まってラッキーぐらいの気持ちで、抽優を使います。

 こうすることで、予算オーバーのリスクを抑えつつ、低実績時代に思うように実績額を伸ばせないというシルクにおいて最もテンションの下がる事態を回避できます。

 1年ミスると、3年影響しますし、特に実績を伸ばすことの意味が大きい低実績時代にミスると大きな痛手を被るので、私はこのような戦略を取ります。

 

 以上、シルクの実績はいくらを目指すべきか?でした。

 お役に立てれば幸いです。