2024年度シルク実績額予想(6/28微修正) | バッタの一口馬主データ分析室

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 ぐだぐだ語りますが、しゃらくせぇ、お前の結論を教えろ!という江戸っ子は、一番下までスクロールしていただければと思います。

 

  実績額ボーダー予想のルールを確認しよう

・1人10頭、1頭につき10口まで投票できる。

・募集頭数は84頭(予定)

・当該募集馬に投票した人を実績額で順位付けし、300位の票を持つ人が当該募集馬の実績額となる。

 

  これまでの実績額ボーダー予想ゲームの結果

 これまでの結果は、今年度の実績額ボーダーを予想する最も重要な要素なので、先に確認しておきましょう。これまでの結果をベースに、今年の実績額は上がるのか、下がるのか。どの程度上がったり、下がったりするのかを予測していくことになります。

 

  実績額ボーダーが下がる要因

 まず、実績ボーダーが下がる又は上がらない要因としてどのようなことが挙げられるか考えてみましょう。

 

① 入会制限

 シルクは、昨年度からシルクファンクラブに一定期間入会した人でなければ入会できないという形で入会制限を行いました。

 これにより票数の増加は相当抑えられました。

 今年も、3年間実績を積んだ人が抜けて、それと同数程度の新規会員が入ってくるので、この循環が安定する再来年までは、一応実績額が下がる要因だとも言えそうです。

 ただし、実績額が上がる要因でお話ししますが、昨年度実績額大きく下がった主な要因は、新規会員の制限ではないので、この要因の影響はあまり強くないといえますし(というか実はほとんどない)、「昨年度から入会制限を行った」という事実は、視点を変えると、実績額を昨年度比で上昇させる要因にもなり得ます(詳しくは⑤参照)。

 

② 募集頭数の増加

 本年度は、募集頭数が77頭から84頭(予定)に増加し、枠が1割広がりました。

 この影響が最も大きいのは中位~下位でしょう。

 まず、単純に7頭増えることで、票が分散します。この影響がまずは大きいでしょう。

 さらに、票の分散の仕方も、中位~下位の方が影響が大きくなりやすいといえると考えています。

 というのも、募集頭数が増えて、馬質が極端に上がれば、上位も分散するということもあるでしょうが、現実にはこれまで募集に回していなかった馬が追加されるだけなので、結局、馬質的には中位~下位が充実するだけです。

 そうなると、結局上位層は、上位30頭程度の馬から気に入った10頭選ぶという構図は変わらず、上位の実績額ボーダーが大きく動くイメージは湧きません。

 しかし、実績200万円以下の低実績~中実績の会員は違います。

 低実績~中実績の会員は、上位は抽優で1頭選び、他は人気中位~下位の馬から選ぶことになりますが、先ほど述べたとおり、追加される7頭は中位~下位の馬質の馬であり、選択肢の幅が広がります。

 そうすると、中位~下位実績の会員は、7頭増えたことによる恩恵を大きく受けることになり、中実績以下の実績額も下がることになります。

 この影響はかなり大きいと見ています。

 

  実績額ボーダーが上がる要因

 ここからは、X(旧Twitter)で仲良くさせていただいているラ・ロさんからご指摘いただいて気づいた実績額ボーダーが上がる要因について説明します。

 なお、ラ・ロさんは、私とはまた違った視点で一口馬主に関するデータをよくX上に投下している方で、私のブログによく来ていただいている方なら、刺さるツイート多数だと思うので、フォローをお勧めします。

 

③ 昨年度の急激な実績低下に伴う影響

 ノーザン傘下のクラブは元々サンデーレーシングとキャロットクラブしか存在せず、サンデーレーシングでいくら実績額が高くても1頭しか希望の馬を買うことはできず、キャロットでは実績額制度自体がありません。

 そこで、リアル馬主の声を受けて、新たにシルクを傘下に置き、シルクでは実績額で何頭でも馬を買えるようにした、、、という噂があります。

 真偽は明らかではありませんが、いずれにせよ制度上、シルクでは資金力さえあれば、いくらでも馬が買える制度だったということは事実です。

 そして、実際にリアル馬主会員は、シルクで数十頭に各10口、実績数千万円、場合によっては1億円越えというような買い方をしている方もいたと思われます。

 そして、実績ボーダーは今まで最高でも約1300万円でしたから、1300万円を超える実績というのは、馬を自由に選ぶという点においては必要のない実績です。実績が5000万円であろうが、6000万円であろうが、自由に馬を選ぶことができるという意味では同じです。

 この1300万円を超える実績を便宜上、「死に実績」と呼ぶことにしましょう。

 では、昨年度、10頭10口ルールによりどのようなことが起こったのか確認しましょう。

 昨年度から、馬主会員は、数十頭に10口づつといった出資するといったことはできなくなりました。

 そして、馬主会員が占めていた枠が空いて実績額ボーダーが大きく下がり、その結果、実績200万円以下の低実績~中実績の会員が思ったよりも馬が買えたという結果になりました。

 これは、これまで実績ボーダーには影響しなかったリアル馬主会員の死に実績が、低実績~中実績層に流れ、低実績~中実績の全体的な実績額の底上げが起こったことを意味します。

 3年のうちの1年の影響ですから、この要因単独で募集馬増加の影響を打ち消すかというと微妙なところですが、それなりに大きな影響は与えそうです。

 

④ 募集価格の上昇

 他にも、実績額の底上げを図る要因があり、それが募集価格の全体的な上昇です。

 昨年度、実績額の対象だった19年産~21年産と20年産~22年産の募集総額を見てみましょう。

 20~22産 95億2,500万円

 19~21産 86億9,100万円

 なんと、19年産と22年産が入れ替わっただけど、約1割も募集総額が増えているのです。

 もちろん、会員の多くは予算を決めて募集に臨んでいるでしょうから、募集価格が10%増えたからと言って、増えた約8億3000万円がすべて実績ボーダーに影響を与える一般会員の実績額に加算されるわけではなく、高額馬に複数口出資するリアル馬主会員が死に実績として吸収する割合の方が高いとは思います。

 しかし、それにしてもこの募集価格の上昇という要素も無視することはできません。

 

⑤ 20年入会会員が3年目を迎える

 昨年度は

 20年以前入会 3年実績(大多数。少数抜け)

 21年入会 2年実績(多数)

 22年入会 1年実績(多数)

 23年入会 新規(少数、新規制限)

 という会員構成でした。

 今年度は

 21年以前入会 3年実績(大多数。少数抜け)

 22年入会 2年実績(多数)

 23年入会 1年実績(少数、新規制限)

 24年入会 新規(少数、新規制限)

 という会員構成になります。

 つまり、今年度は、会員数は変わっていないのに、1年実績の会員の割合が、昨年度よりもかなり少なく、結果としてライバルが多いという状況にあります。

 全体の会員数から考えると、①②ほどの影響はないとは思いますが、考慮すべき要素ではあります。

 

  結局、実績は上がるの?下がるの?

 さて、これらの①~⑤の要素を総合して、今年、実績額が上がるのか、下がるのかですが、ここは計算で求められるようなものではないので、個人の感覚となります。

 私は

  ・上位15頭程度は昨年度とそう変わらない。

  ・中間層~下位層は若干、実績額ボーダーが上がる

  ・票が薄まる分、満口頭数は減る

と見ています。

 

  シルク2024年度実績ボーダー予想(一番右列)

 よく考えたら、頭数増えているのに満口馬増えるのはわけわからないので修正しました。