遅生まれは不利なのか?
一口馬主をやっていると、早生まれ、遅生まれは気になるところですが、どれぐらい生涯成績や勝上率に影響するのか気になったので調べてみました。
このデータを調べるときに気をつけなくてはいけないのは、牧場ごとに分けて調べるということです。
生月は人為的に操作できるので、牧場ごとに傾向が異なります。
ノーザンは早生まれ傾向が強く、日高系の牧場は遅生まれの馬が増えます。
そのため、普通にデータを取ると、当然、馬産界で圧倒的な力を持つノーザン系の馬の割合が高い早生まれの馬の方が成績がよく見えてしまいます。
しかし、それは早生まれがいいという話ではなく、ノーザンの馬に早生まれが多いので早生まれがよく見えているだけです。
ということで、牧場ごとに調べてみました。
なお、ノーザン、社台は現4歳〜13歳、岡田スタッドとコスモヴューファームはサンプル数の関係で現4歳〜18歳を対象としました。
牧場別生月データ
分析
勝ち上がり率、平均獲得賞金いずれも有意差はありません。
ほとんど影響しない要素として見てよさそうです。
しかし、価格については、早生まれの方が、募集時の馬体が完成しているので価格が高くなる傾向にあります。
そのため、むしろ遅生まれの方が期待値は高くなります。
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