キャロット2022年度募集馬分析【21~30】 | バッタの一口馬主データ分析室

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  はじめに

 キャロットクラブの2022年募集馬の全頭診断です。
 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 【繁殖成績】は、2022/8/24時点のものです。-が空受、Xが未出走引退、数字が勝利数です。

 管囲横の括弧内の数字は過去に記事にした標準管囲からの差です。

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 
 

  評価一覧(21~30)

キ21 スペクトロライト 牝 期待値E
キ22 アンジュシャルマン 牝 期待値D+
キ23 エスティタート 牝 期待値D+
キ24 パルティトゥーラ 牝 期待値C+
キ25 フレジェール 牝 期待値D
キ26 ケイティーズハート 牝 期待値B+
キ27 プルメリアスター 牡 期待値B
キ29 ヒカルアモーレ 牡 期待値C
キ30 コケレール 牝 期待値D+

 

 全体のまとめはこちら

 

  個別評価(21~30)

キ21 スペクトロライト 牝 期待値E


【価 格】2400万円(一口6万円)
【血 統】父ニューイヤーズデイ×母父ディープインパクト
【厩 舎】田中剛厩舎
【馬 格】1月26日生 433kg 予想馬体重430kg 管囲19.8cm(+0.84)
【母能力】1勝C 賞金1640万円 ダート中距離
【繁殖力】出産時11歳 第5仔 510未
【総 評】

母はダートマイル~中距離を中心に走って2勝と能力はそこそこ。

初年度に父マジェスティックウォーリアでダート5勝のライトウォーリアを出して、成功。

第3仔の父ハービンジャーは合わなかったようで鳴かず飛ばず。

ダート種牡馬に戻しての本馬は期待のかかるところだったが、牝馬かつ馬格も不満で期待通りの活躍ができるとは考えにくい。

5勝馬の下で期待の係る新種牡馬の割には値段は抑え気味ではあるものの、条件が悪い。

 

 

キ22 アンジュシャルマン 牝 期待値D+


【価 格】2000万円(一口5万円)
【血 統】父ニューイヤーズデイ×母父マンハッタンカフェ
【厩 舎】伊藤大士厩舎
【馬 格】2月3日生 441kg 予想馬体重440kg 管囲19cm(-0.19)
【母能力】1勝C 賞金700万円 芝マイル
【繁殖力】出産時7歳 第2仔 未
【総 評】
ダート種牡馬で、牝馬、馬格不十分と、スペクトロライトと同じ課題を抱えています。
スぺクトロライトと違い、母の繁殖実績もなく、400万円しか差がないのであればスペクトロライトを選びますね。
 
 

キ23 エスティタート 牝 期待値D+


【価 格】2000万円(一口5万円)
【血 統】父ブリックスアンドモルタル×母父ドリームジャーニー
【厩 舎】奥村武厩舎
【馬 格】2月24日生 411kg 予想馬体重430kg 管囲18.9cm(+0.13)
【母能力】OP 賞金1億3229万円 芝短距離
【繁殖力】出産時8歳 第2仔 未
【総 評】
新種牡馬、牝馬の馬格厳しい部門3頭目。
母は芝短距離で準OPを突破しており能力上位。
馬格は決して大きい馬ではなかったですが、本馬はさらに小さそう。母父ドリジャニが悪さをしている感じがします。
腰高なので、440kgまで成長してくれれば短距離戦では何とか足りるか。
母の競争実績を考えると2000万円は破格で、これからの成長に賭けるのであれば悪くない一頭だと思います。
 
 
 

キ24 パルティトゥーラ 牝 期待値B


【価 格】2800万円(一口7万円)
【血 統】父ブリックスアンドモルタル×母父マンハッタンカフェ
【厩 舎】和田正一郎厩舎
【馬 格】3月12日生 412kg 予想馬体重450kg 管囲21cm(+1.04)
【母能力】2勝C 賞金3240万円 芝マイル
【繁殖力】出産時7歳 第2仔 未
【総 評】
父のタイプはまだ読めませんが、父母もフランスの芝2000m~2400mで重賞2着が複数回あることから、基本的に芝馬が出てくると考えてよさそうです。
母は芝マイルで2勝で、この父の組み合わせなら芝マイル~中距離が期待されるところです。
母の成績それなりで、父ブリックスアンドモルタルで2800万円ならお買い得感があります。
一般で拾えると嬉しいですが、どうでしょう。
 
 

キ25 フレジェール 牝 期待値D


【価 格】2000万円(一口5万円)
【血 統】父ブリックスアンドモルタル×母父アグネスタキオン
【厩 舎】堀宣行厩舎
【馬 格】4月24日生 390kg 予想馬体重430kg 管囲20cm(+1.09)
【母能力】1勝C 賞金3088万円 芝マイル
【繁殖力】出産時17歳 第7仔 041--30-0-
【総 評】
現役時代は芝馬だったのですが、繁殖としてはどんな馬をつけてもダートに出る母。母父アグネスタキオンあるあるですね。
ここまで0勝馬を出す一方で4勝馬、3勝馬を出すなど繁殖成績にむらがありますが、ここまでつけられた種牡馬は失敗種牡馬が多く、それもやむなし。むしろその中から父チチカステナンゴ、父エイシンフラッシュで活躍馬を出した点をほめるべきでしょう。
ブリックスアンドモルタルがどれだけ主張の強い種牡馬なのかは未知数で、ダートに出たときも考えておかなくてはいけませんが、馬格的にも性別的にもダートでのつぶしが効くかは疑問で、芝に出ればという馬だと思います。
 
 

キ26 ケイティーズハート 牝 期待値B+


【価 格】4000万円(一口10万円)
【血 統】父サトノクラウン×母父ハーツクライ
【厩 舎】鹿戸雄一厩舎
【馬 格】3月19日生 455kg 予想馬体重470kg 管囲21.3cm(+1.46)
【母能力】2勝C 賞金3580万円 ダートマイル
【繁殖力】出産時12歳 第5仔 0-61未
【総 評】
母はダートマイル前後の距離で2勝Cまで勝ち上がり、繁殖としてエフフォーリアを出しました。
サトノクラウンは意外にもマイル以下での活躍が目立ちます。
改めて血統表を見ると、MarjuはセントジェイムスS(芝1600m)勝馬で、母父Rossiniはスプリント重賞を中心に活躍した馬らしいのでマイル以下での良績というのは血統的には納得なのですが、サトノクラウンというと、泥んこ馬場の重たい中距離以上が得意というイメージが強かったので、意外な感じがしました。
このままマイル以下での活躍中心になるのかどうかは注視していきたいところです。
母ケイティーズハートということで当然脳裏によぎるのは半兄エフフォーリア。
年度代表馬の妹で4000万円はめちゃくちゃ安いですが、手術歴が気になります。
腎脾エントラップメントとは、大結腸左背方変位ともいうそうで、結腸が腎臓と脾臓の間に引っかかってしまう症例のことだそうです。
競争能力に影響するのかは不明ですが、ノーザンはそれなりに手術の影響があると判断してのこの値段ということなのでしょう。
正直、どれぐらいのリスクがあるのか全くの不明なので出資には覚悟が必要です。
安いとは言っても一口10万円ですからね…
 
 

キ27 プルメリアスター 牡 期待値B


【価 格】4000万円(一口10万円)
【血 統】父ハービンジャー×母父ゼンノロブロイ
【厩 舎】手塚貴久厩舎
【馬 格】3月29日生 441kg 予想馬体重480kg 管囲20cm(-0.07)
【母能力】2勝C 賞金4845万円 芝マイル
【繁殖力】出産時9歳 第3仔 0未
【総 評】
ここまで連続で何かに不安を抱えた馬ばかりだったのでようやく不安のない馬の紹介です。
母はマイル中心に3勝し、2勝Cでに頭打ちと能力はなかなかです。
母母にリリサイド、叔母にリスグラシューがいる血統で、牝系の活力は高く、この点からも期待が高まります。
父ハービンジャーだとキングカメハメハがどこかに欲しいところでしたが、まあそれは妥協できます。
馬格に問題はなく、名門手塚厩舎ということでその点も高評価。
4000万円という価格でこれだけ買い要素が揃っている馬は少なく、感触のいい1頭です。
 
 

キ29 ヒカルアモーレ 牡 期待値C


【価 格】2400万円(一口6万円)
【血 統】父リアルインパクト×母父クロフネ
【厩 舎】戸田博文厩舎
【馬 格】5月7日生 478kg 予想馬体重520kg 管囲20.5cm(-0.65)
【母能力】1勝C 賞金3420万円 ダートマイル
【繁殖力】出産時17歳 第10仔 4-05-30X000
【総 評】
母は降級後の1勝Cで頭打ちと能力的には物足りませんが、繁殖としては4053と極めて好調なスタートを切りました。
しかし、その後は0X000と全く結果を出せていません。(ただし、これらの馬もからっきしというわけではなく、未勝利で入着があるなど一定の能力を示していました)
母としても高齢の域で、その点からも不安があります。
ただ、現2歳は新馬戦2着と勝ちあがれそうな感じはありますし、本馬も馬格自体は全く問題ない大きさに育ちそうで、2400万円なら復活にかけてみる価値はあるかもしれません。
 
 

キ30 コケレール 牝 期待値D+


【価 格】1800万円(一口4.5万円)
【血 統】父リアルインパクト×母父Zamindar
【厩 舎】小島茂之厩舎
【馬 格】2月23日生 467kg 予想馬体重470kg 管囲19.9cm(+0.06)
【母能力】仏中距離G1勝馬
【繁殖力】出産時17歳 第6仔 31--0-00
【総 評】

母コケレールはサンタラリ賞(仏芝2000mGⅠ)の勝馬で、初仔以外は思うような成績が残せていません。

母母からの派生で欧州重賞勝馬がでているなどなかなか活力のある牝系に属します。

繁殖としては、初年度こそ父ディープの3勝馬を出したものの、その後は思ったように受胎せず、また、生まれてきた仔も体質に問題を抱える馬が多く、思うような結果を残せていません。

しかし、前年が父ロードカナロアの牡馬で60000万円だったことを考えると、父リアルインパクトの牝馬とかなりスケールダウンしたとはいえ、1800万円は安く感じます。

ハマれば一発がありそうなだけに一般で拾う馬としては悪くないと思います。