シルク2022年度募集馬分析【64~79】 | バッタの一口馬主データ分析室

バッタの一口馬主データ分析室

私を楽しむ。それが競馬。

  はじめに

 シルクホースクラブの2022年募集馬の全頭診断です。
 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 【繁殖成績】は、2022/7/20時点のものです。-が空受、Xが未出走引退、数字が勝利数です。

 管囲横の括弧内の数字は過去に記事にした標準管囲からの差です。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 
 

  評価一覧(64~79)

シ64 アルル 牡 期待値B+
シ65 キューティゴールド 牡 期待値E
シ66 アンティフォナ 牡 期待値D+
シ67 モルジアナ 牡 期待値SS
シ68 レディホークフィールド 牡 期待値A
シ69 ティッカーコード 牝 期待値E
シ70 ペニーウェディング 牡 期待値A+
シ71 ターシャズスター 牝 期待値C
シ72 ディープストーリー 牡 期待値C+
シ73 トレジャーステイト 牡 期待値A+
シ74 ルシルク 牡 期待値B+
シ75 ブラマンジェ 牝 期待値D+
シ76 ショウナンパンドラ 牝 期待値C
シ77 オールザウェイベイビー 牝 期待値E
シ78 アドマイヤテレサ 牝 期待値D+
シ79 エリーシエズワールド 牡 期待値E

 

 全体のまとめはこちら

 

 

  個別評価(64~79)

シ64 アルル 期待値B+


父サトノダイヤモンド 牡 4500万円(9万円)
【馬格】予想馬体重498kg 管囲20.9cm(0.41cm)
【母能力】独2勝、北米芝重賞1勝、重賞好走多数。
【繁殖成績】第2仔 出産時9歳 未
【総評】

4代母まで遡れば凱旋門賞馬アレフランスがいるが、若干遠い。

母は独、北米で重賞好走多数で能力は十分。

第2仔で、馬格は理想に近く、管囲も十分。

父サトノダイヤモンドは、まだ評価を下せる段階にはないが、早々に1勝を挙げ、ネガティヴな要素ではない。血統構成的に重たくなりすぎないか少し心配だが、条件的には揃っており、候補に入れたいが、かなり人気で優先なしでは取れなそう。


 

シ65 キューティゴールド 期待値E


父サトノダイヤモンド 牡 6000万円(12万円)
【馬格】予想馬体重502kg 管囲20cm(-0.59cm)
【母能力】未勝利 賞金330万円 芝中距離
【繁殖成績】第11仔 出産時17歳 1-5121203-0未
【総評】

ゴールデンサッシュ牝系。近親にステイゴールド、ドリームパスポート、ダイアナヘイローなど重賞馬多数で、牝系の活力は最上級。
母からは第2仔でショウナンパンドラが出ており、繁殖能力は高い。
ただし、もう高齢の部類で、最近0勝馬が出てしまったのも気になり、6000万円はリスクが高すぎると思います。

 

シ66 アンティフォナ 期待値D+


父リアルインパクト 牡 4000万円(8万円)
【馬格】予想馬体重484kg 管囲19.2cm(-0.97cm)
【母能力】1勝C 賞金980万円 ダ短距離
【繁殖成績】第7仔 出産時13歳 130530-
【総評】

三代母からは複数の重賞馬、母からはラウダシオンが出ており、牝系活力は十分。
母は1勝馬で能力的な裏付けはない。
0勝馬が2頭いるものの、3勝馬が2頭、5勝馬が1頭と繁殖能力の高さは特筆もの。父リアルインパクトはポジティヴな要素ではないものの、4000万円という価格は安い。
馬格に問題はないが、管囲が細めでリスク高めなのは注意が必要。

 

シ67 モルジアナ 期待値SS


父ミッキーアイル 牡 3500万円(7万円)
【馬格】予想馬体重480kg 管囲19.5cm(-0.57cm)
【母能力】3勝C 賞金7700万円 ダ短距離
【繁殖成績】第3仔 出産時9歳 20
【総評】

3代母はフランス重賞馬、母母からシャケトラが出ており、牝系の活力は素晴らしい。
母も芝とダートの短距離で4勝し、準OPでも3着2回と能力は上位。
第1仔がカンナSで勝利し、繁殖能力の高さを早くから見せている。
ミッキーアイルとの配合なら短距離一辺倒だが、こういう狙いがはっきりした配合は好きです。
父ミッキーアイルの期待値の高さはとびぬけており、まだ安いうちにできる限り出資しておきたい。
管囲はもう少し欲しいですが、まあ許容範囲。馬格は十分です。
理想に近い条件で、今年の一押し。
 
 

シ68 レディホークフィールド 期待値A


父リアルスティール 牡 3500万円(7万円)
【馬格】予想馬体重462kg 管囲21.1cm(1.45cm)
【母能力】アイルランド1勝。
【繁殖成績】第7仔 出産時15歳 海海海海---1不
【総評】

母母からの派生でなんと7頭の重賞馬が出ており、母からもすでに英国芝中距離重賞を勝った馬が出ています。
牝系、繁殖成績いずれも文句なしで、やや出産年齢が高いことを差し引いても条件はいい。
馬格はもう少しほしいが、管囲が太いので大きくなる可能性はある。
父リアルスティールはまだ未知数だが、この母の牡馬で3500万円は明らかに安い。
是非出資したい1頭。
 
 

シ69 ティッカーコード 期待値E


父リアルスティール 牝 2800万円(5.6万円)
【馬格】予想馬体重434kg 管囲18.5cm(-0.5cm)
【母能力】未勝利 賞金0万円
【繁殖成績】第4仔 出産時9歳 2-0未
【総評】

馬格が流石に厳しいです。管囲も細くて大きくなる気配はなし。
牝系にブラックタイプはそこそこおり、牝系の活力はそこそこ。
しかし、母未勝利馬で能力的な裏付けはないが、第1仔が2歳OP勝(ただし、その後は2勝クラスで頭打ち)と悪くない繁殖成績。
条件的には悪くないが、予測馬体重434kgは厳しい。

 

シ70 ペニーウェディング 期待値A+


父シルバーステート 牡 3000万円(6万円)
【馬格】予想馬体重504kg 管囲20.8cm(0.17cm)
【母能力】1勝C 賞金1010万円 ダ短距離
【繁殖成績】第3仔 出産時8歳 0未
【総評】

牝系からは、多数の重賞馬が出ており、活力は十分だが、母はダート短距離で1勝して頭打ちと能力的には物足りない。
初仔はキンシャサノキセキ産駒で未勝利脱出は難しそう。第2仔はサトノアラジンの牝馬で、G1レーシングで1600万円募集ということを考えると、父シルバーステートの牡馬で3000万円はまあ妥当なところか。
馬格は文句なしで、管囲も十分と条件はいい。
母の適性距離と父の産駒傾向からすると芝短距離が主戦場か。2歳戦の早めから活躍してほしいところ。
評価はA+となっているが、正直そこまでかな?という感じ。

 

シ71 ターシャズスター 期待値C


父キンシャサノキセキ 牝 2500万円(5万円)
【馬格】予想馬体重460kg 管囲20.4cm(0.79cm)
【母能力】北米1勝
【繁殖成績】第7仔 出産時15歳 4-海2001-2-
【総評】

母は北米1勝と能力的な裏付けはないものの、初仔のエスメラルディーナが結果を出して日本に輸入され、カトレアS勝馬を出すなど順調な繁殖成績。母母からの派生からもブラックタイプが多数出ており、活力のある牝系。
馬格はぎりぎり及第点といった感じだが、管囲はあるので大きくはなってくるはず。
結果が出ている母にしては価格も抑え気味で、悪くない1頭

 

シ72 ディープストーリー 期待値C+


父マジェスティックウォリアー 牡 2500万円(5万円)
【馬格】予想馬体重484kg 管囲20cm(-0.17cm)
【母能力】2勝C 賞金2137万円 芝長距離
【繁殖成績】第5仔 出産時11歳 300未
【総評】

母母は米国ダートG2を3勝した優秀な馬で、日本に繁殖として輸入されましたが、思うような結果は出ませんでした。
母はそんな母母の第4仔であり、比較的小さな体で芝長距離を中心に2勝。
ここまで芝馬をつけられてきましたが、ここで大きく方針転換して父をマジェスティックウォーリアに。
父マジェスティックウォーリアは基本的には強く主張する馬で、産駒はダートに強く寄るので、さすがに本馬もダートに寄りそうで、それが吉と出るか凶と出るか。
ややちぐはぐな配合にも見えて、あまり好みの配合ではありません。
 

シ73 トレジャーステイト 期待値A+


父サトノアラジン 牡 3500万円(7万円)
【馬格】予想馬体重488kg 管囲20cm(-0.26cm)
【母能力】3勝C 賞金3055万円 ダマイル
【繁殖成績】第3仔 出産時9歳 30
【総評】

母はダートマイルを中心に3勝をあげており、3勝クラスで頭打ちにはなりましたが、競争能力は上々。
牝系も母母から複数のブラックタイプが出るなど決して悪くありません。
初仔のピースオブエイトが毎日杯を勝ち、早速結果をだしました。
サトノアラジンにこの母なら、基本的な想定はダートでの活躍で、牡馬に出たのは良好。
馬格、管囲にも問題はなく、この繁殖のレベルで3500万円は、父サトノアラジンであることを差し引いてもお買い得。ぜひ欲しい。今年の奥村豊厩舎枠。
 
 

シ74 ルシルク 期待値B+


父ニューイヤーズデイ 牡 3500万円(7万円)
【馬格】予想馬体重510kg 管囲20.1cm(-0.67cm)
【母能力】北米1勝
【繁殖成績】第11仔 出産時17歳 30543100-1未
【総評】

シルクではお馴染みの母。
母は北米1勝と能力的な裏付けはありませんが、母母、3代母はいずれもブラックタイプで、母母からブレイクランアウト、母からグランシルクが出るなど、活力は十分です。
馬格も理想的で、管囲はもう少し欲しいが許容範囲。
父ニューイヤーズデイは1頭欲しいと思っていたのですが、この馬が一番条件よさそうです。
とはいえ、母の繁殖成績が右肩下がりで、出産時17歳と高齢になってきている点はかなり気になります。

 

シ75 ブラマンジェ 期待値D+


父ニューイヤーズデイ 牝 2400万円(4.8万円)
【馬格】予想馬体重456kg 管囲21cm(1.49cm)
【母能力】未勝利 賞金70万円 芝中距離
【繁殖成績】第4仔 出産時11歳 004--
【総評】
母はウェイブウインドを祖とする白毛一族で母は未勝利引退と牝系の活力が保たれているかは微妙なところだったが、第3仔のルーラーシップ産駒が4勝を挙げ、牝系の活力を証明。
ニューイヤーズデイは基本的にダートが想定され、一族の傾向的にもやはりダートが主で、牝馬に出たのは減点材量。
馬格もダートとしては物足りない。

 

シ76 ショウナンパンドラ 期待値C


父レイデオロ 牝 5500万円(11万円)
【馬格】予想馬体重436kg 管囲18.8cm(-0.25cm)
【母能力】OP 賞金59720万円 芝中距離
【繁殖成績】第4仔 出産時10歳 01未
【総評】
母はゴールデンサッシュ牝系の傑作、ショウナンパンドラ。
秋華賞、ジャパンカップを勝った名牝で、競争能力は最高クラス。
しかし、仔はここまでなかなか体が大きくならず、結果は出ていません。
本馬も馬体重が厳しすぎる。パンドラの仔は大きくならないですねぇ…
馬格的に5500万円は出せません。

 

シ77 オールザウェイベイビー 期待値E


父アルアイン 牝 1800万円(3.6万円)
【馬格】予想馬体重498kg 管囲20.5cm(0.01cm)
【母能力】不出走。
【繁殖成績】第11仔 出産時21歳 2---120-1202-1-未
【総評】
母はゴスホークケンを初仔に産みその後はクズを出さずコンスタントに1勝、2勝馬を輩出。
父アルアインの牝馬とはいえ、1800万円はリーズナブル。
しかし、目につくのは母の年齢。高齢出産はデータ的に明らかに当たり率が下がるので、ちょっと手が出しづらい。

 

シ78 アドマイヤテレサ 期待値D+


父シュヴァルグラン 牝 2000万円(4万円)
【馬格】予想馬体重448kg 管囲19.4cm(0.07cm)
【母能力】3勝C 賞金8040万円 芝マイル
【繁殖成績】第14仔 出産時21歳 06400021031-2未
【総評】

母は0勝馬5頭と外れも出ますが、重賞馬を2頭輩出しており、良質な産駒を提供してきました。
ただ、さすがに出産時21歳はリスクが高すぎます。
馬格も予測448kgは不満です。
父シュヴァルグランは1頭欲しいと思っているんですが、ここじゃないですね。
 
 

シ79 エリーシエズワールド 期待値E


父NoNayNever 牡 6000万円(12万円)
【馬格】予想馬体重470kg 管囲20.5cm(0.66cm)
【母能力】北米芝中距離重賞4勝。
【繁殖成績】第1仔 出産時9歳 
【総評】
北米の芝中距離重賞を4勝しており、競争能力は上々。牝系はぼちぼち。
日本の馬場に合うかわからない外国産馬の初仔に高いお金出せません。