ポストディープ時代
今募集されている2020年産世代は、ディープもキンカメもいない初めての世代(ディープは少しだけいるが)で、今後の日本競馬界を占う非常に重要な世代である。
今まで、ディープ産駒がとっていた重賞をどの種牡馬が奪い、シェアを広げるのか。
それを占うためにも、ディープ、キンカメ、ハーツの三大巨頭が、最初の5世代でどのような成績を残していたのか、3強に匹敵する成績を残すことができる可能性のある種牡馬はいるのか、ということをデータを見ながら考えていきたい。
なお、データはそれぞれ、デビュー年の6月1日から1年後、2年後、3年後…の5月31日までのデータを用いており、、勝ち上がり率は、未勝利戦終了時点の勝ち上がり率とは異なります。
三強時代のはじまりとの比較
三強の滑り出し
ディープレベルを目指すなら勝ち上がり率は55%、一走当の賞金は300万円は超えていきたい。
次点レベルであれば、勝ち上がり率は45%、一走当の賞金は200万円は超えていきたい。
新世代の滑り出し
※カッコ内はCPI
現在種付け料が500万円を超える種牡馬の成績を見るに、ディープレベルを超えている馬は一頭もいない(当たり前)。
次点レベルは、ロードカナロアが一走当たりの賞金は水準を超えているものの、勝ち上がり率が不満で、2017産、2018産の筆頭がメイショウチタン、レイハリアという現状では2015年産、2016年産が引退すると一走当の賞金も下がってきそう。
キズナが勝ち上がり率は水準に近いですが、大物がおらず、一走当の賞金が不満。
エピファネイアは勝ち上がり率が水準に遠い。
モーリスは一走賞金が現状不満。
ドゥラメンテは両方かなり厳しい。なぜ種付け料を1000万円に上げたのか謎。
ロードカナロアが筆頭ですが、これからの世代に不安がある。
CPIが低く、これからの伸びしろが大きいエピファネイアや、勝ち上がり率が水準に達しているキズナあたりがロードカナロアを逆転する可能性がある。
いずれにせよ、現状はどの種牡馬も不満な点があり、ディープインパクトはもちろん、ハーツ、キンカメにも及ばない。
中堅種牡馬
オルフェーヴルくんさぁ~。2.04のCPIでその成績ってどういうことなの??
ステイゴールドの例があるので、ここから逆転がないということはないですが、相当な大当たりを出さない限りここからの逆転は厳しい。
キズナ、エピファネイア、カナロア、ドゥラメンテの種付け料が高騰して、ルーラーシップの種付け料が相対的においしく見えますね。
ゴールドシップは日高種牡馬としては相当優秀な部類。ここから伸びていってほしいところ。
戦国時代突入は必至
どれもパッとせず、戦国時代突入は必至。
まあ、これはこれで、おいしい種牡馬を年々見つける楽しみが大きく、毎年、狙いの種牡馬を選定する作業が楽しみですね。
最後に、サンデーサイレンスの滑り出しを見てみましょう。
バケモン