はじめに
ウインレーシングクラブの2021年度募集馬全頭診断をやっていきたいと思います。
期待値評価はS、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、E+、E、Fの12段階です。
評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。
そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあり、その場合は【総評】に記載します。
あくまで私個人の評価です。
『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。
評価一覧
ウイン12 ウインアキレアの20 牝 期待値C+
ウイン13 ウインアルテミスの20 牝 期待値D+
ウイン14 ウインガーネットの20 牝 期待値E+
ウイン15 ウインプリメーラの20 牝 期待値D+
ウイン16 ウインペイザージュの20 牝 期待値F
ウイン17 ウインリバティの20 牝 期待値E
ウイン18 コスモクリスタルの20 牝 期待値B+
ウイン19 コスモダンスナイトの20 牝 期待値E+
ウイン20 コスモプラチナの20 牝 期待値D
ウイン21 コスモラパンの20 牝 期待値D
ウイン22 サマーエタニティの20 牝 期待値E+
ウイン23 シュフルールの20 牝 期待値D
ウイン24 マリアヴェロニカの20 牝 期待値D+
牡馬はこちら
個別評価
ウイン12 ウインアキレアの20
牝 父ゴールドシップ
予想馬体重436kg
1700万円(一口4.25万円) 期待値C+
【馬格】馬格厳しい
【母能力・牝系】母はコンデュイット産駒ながら芝中距離で3勝で、2勝Cで頭打ち。そこそこの能力。
牝系は岡田一家最高の牝系のひとつで長らく日本で紡がれてきたイブキローマン牝系。近親にはブラックタイプ多数で活力十分。
【配合評価】ゴールドシップに芝中距離の母でゴールドシップの良配合パターン。
【繁殖成績】第三仔。初仔はスクリーンヒーローですでに1勝。そこそこの滑り出し。
【総評】ゴールドシップは今のところフィリーサイアーで、牝馬だとさらに評価はあがるが、馬格が厳しい。ゴールドシップの中では一番評価が低い
ウイン13 ウインアルテミスの20
牝 父シルバーステート
予想馬体重452kg
1300万円(一口3.25万円) 期待値D+
【馬格】少し細い。
【母能力・牝系】母は中央惨敗で、地方でも勝てず引退。最底辺レベル。
【配合評価】父シルバーステーで人気必須。100万円以下の種牡馬としてはコスパが高く、クラブ募集ではまだ高くなりきっていない今年は結構期待値いいと思います。
3代母は欧州の名牝系でブラックタイプ多数。牝系の活力はそれなりにある。
【繁殖成績】初仔がマツリダゴッホでオープン勝と最高に近い滑り出し。
【総評】初仔OP勝ちの第2仔で第1仔マツリダゴッホ⇒本馬シルバーステートなにの募集価格は100万しかアップしていないという大特価。しかし、素直に兄のウインアグライアを推せばいいのに、「ウインアグライアとは似ていません」という正直すぎるPRコメント。好きです。C+はあると思う
ウイン14 ウインガーネットの20
牝 父レッドファルクス
予想馬体重426kg
800万円(一口2万円) 期待値E+
【馬格】馬格は非常に小さい。ここまで小さいとかなり大きなマイナス。
【母能力・牝系】母は未勝利を脱出できなかったが地方に転戦してノルマの3勝を達成し、中央に戻って1勝Cをダート1800mで勝利。2勝Cでは入着できないまま引退。そこそこの能力。
【配合評価】レッドファルクスはスウェプトオーヴァーボードらしい短距離快速馬で、短距離でのラスト1Fの加速力は歴代屈指。このようなスピードに欠ける母との組み合わせは悪くなさそう。
【繁殖成績】初仔。
【総評】初仔、牝馬、小柄、母競争成績微妙というかなり厳しい条件。まあ800万円なのでしょうがないが
ウイン15 ウインプリメーラの20
牝 父ハービンジャー
予想馬体重436kg
1400万円(一口3.5万円) 期待値D+

【馬格】馬格は小さい。
【母能力・牝系】母は芝のマイルから中距離で大活躍。重賞も勝ち、準OPでも2勝とウインではトップクラスの能力。
母母の繁殖成績は本馬以外パッとしない。3代母は米国G1馬で、産駒の活躍はぼちぼちも全体としては地味な牝系。
【配合評価】ハービンジャー産駒に好配合の明確な傾向はないが、少なくともゴリゴリのダート血統よりは芝、短距離よりはマイル以上で走った母の方が確率は高い。本馬はよさそう。
【繁殖成績】第3仔。初仔はモーリス産駒だが、小柄で、未勝利のまま地方へ。
【総評】母は450kgぐらいでそれほど小さくないが、仔は小さく出てしまう。母の能力を考えれば1400万円は安いが、馬格が厳しく
ウイン16 ウインペイザージュの20
牝 父キズナ予想馬体重410kg
2600万円(一口6.5万円) 期待値F

【馬格】小さすぎる。これだけで無理なレベル。
【母能力・牝系】芝短距離で1勝し、1勝Cで頭打ち。競争能力にはやや劣る。
【配合評価】キズナは、母を選ばない。ダートにも、短距離にも、長距離にもなんにでも出る。
【繁殖成績】初仔
【総評】小さすぎる
ウイン17 ウインリバティの20
牝 父ドゥラメンテ予想馬体重436kg
1600万円(一口4万円) 期待値E

【馬格】小さい。
【母能力・牝系】芝中距離で5勝、準OP勝と能力は文句なし。
【配合評価】ドゥラメンテは初年度は結果残せず。牝馬のドゥラメンテという点もマイナス。
【繁殖成績】初仔は父エピファネイアで未勝利脱出。まあまあのスタート。第2仔はデビューまでもう少しかかりそう。ぼちぼち。
【総評】馬格が小さく、ドゥラメンテ牝馬ならスルーですね
ウイン18 コスモクリスタルの20
牝 父スクリーンヒーロー予想馬体重446kg
3000万円(一口7.5万円) 期待値B+

【馬格】やや小さい。
【母能力・牝系】母は芝短距離で2勝クラス勝ち。準OPでは惨敗続きで引退。なかなかの競争能力。
ブラックタイプは少ないが、JRA勝馬もそこそこいる可もなく不可もなくな牝系。
【配合評価】スクリーンヒーローのコスパはボチボチ。スクリーンヒーローも割と相手を選ばない印象。
【繁殖成績】0、1、2、2、0、4、0と優秀な繁殖成績。ステイゴールドで2頭が2勝、スクリーンヒーローで4勝。全弟は皐月賞4着の4勝馬ウインカーネリアン。文句なし。
【総評】3000万円は少し高いが、社長にはもうオークスのラスト50mで抜け出している姿が見えているらしい笑。募集コメントはウインは本当に正直ベースで書いてあるので、この馬に本当に自信があるのだと思う。客観的にみると少し高いが、社長を信じるなら買える
ウイン19 コスモダンスナイトの20
牝 父マインドユアビスケッツ予想馬体重426kg
1300万円(一口3.25万円) 期待値E+

【馬格】小さい。
【母能力・牝系】母は芝1200で1勝、芝1800で2勝。2勝Cを勝ちきっており、能力はなかなか。
ブラックタイプは薄く、地味な血統。
【配合評価】父はデピュティミニスター系のダート短距離馬。母の仔は短距離に出ることも多く、本馬も短距離か。
【繁殖成績】母17歳時の第11仔。ここまで1,0,5,3,0,0,0,0,0と明らかに高齢で枯れており、高望みは酷。
【総評】母高齢、馬格厳しく、強調点が少ない
ウイン20 コスモプラチナの20
牝 父リオンディーズ予想馬体重448kg
1200万円(一口3万円) 期待値D

【馬格】やや小さい。
【母能力・牝系】芝中距離で準オープン、牝馬限定重賞勝ち。競争能力については文句なし。
【配合評価】リオンディーズは今のところイマイチ。強調材料にはならない。
【繁殖成績】母17歳時の第9仔。これまで0,1,0,0,2,0,0,0と厳しい繁殖成績。望み薄。
【総評】馬格微妙、母高齢、繁殖成績厳しい。買えるポイントはあまりない
ウイン21 コスモラパンの20
牝 父キタサンブラック予想馬体重454kg
1700万円(一口4.25万円) 期待値D

【馬格】標準よりもやや小さい。
【母能力・牝系】芝1400mで3歳夏に未勝利を抜けるも、その後は1勝Cで頭打ち。能力はやや劣る。牝系も地味。
【配合評価】キタサンブラックは現状仕上がりが遅く評価は高くない。現役時の成績は超一流で、これから逆転も考えられるが、現状では少し買いづらい。
【繁殖成績】初仔は小柄なロージズインメイで、中央でも地方でも勝てず。
【総評】1700万円は高いが、社長の自信作で2歳重賞を狙いに行くとのこと。馬体はよくわからないので言及しないが、母能力等からすれば買えない
ウイン22 サマーエタニティの20
牝 父ロードカナロア
予想馬体重442kg
1800万円(一口4.5万円) 期待値E+

【馬格】小さい。
【母能力・牝系】芝短距離で3勝。2勝C で頭打ち。そこそこの能力。
血統図にちらほらとOP勝、JRA複数勝馬、そしてウインブライト。牝系活力は十分。
【配合評価】父ロードカナロアは高くなりがちだが、この馬は安すぎる。ロードカナロアとの組み合わせならマイルぐらいの馬が出そう。
【繁殖成績】母15歳時の第8仔。0,0,2(阪神JF2着馬),7(ウインブライト),0,0と伸るか反るかの産駒成績。
【総評】小さいは小さいが、ウインブライトの兄弟、ロードカナロア産駒で1800万円はバグレベルの安さ。コメントはイマイチだが、それでもさすがに買えるでしょ。
ウイン23 シュフルールの20
牝 父ダノンバラード
予想馬体重452kg
700万円(一口1.75万円) 期待値D

【馬格】標準よりはやや小さい。
【母能力・牝系】パントレセレブル産駒、平地で2勝C勝、障害で5勝。上位の能力。
【配合評価】ダノンバラードについては牡馬編で述べたとおりそれほど悪くない。
【繁殖成績】18歳時の第9仔。これまで0,1,0,0,0,0,2と厳しい成績。
【総評】700ならそんなに悪くない。1勝すればペイなら買えるかも
ウイン24 マリアヴェロニカの20
牝 父ロゴタイプ
予想馬体重442kg
1300万円(一口3.25万円) 期待値D+

【馬格】小さい。
【母能力・牝系】母は仕上がり遅く、3歳春の未勝利デビューも6月に勝ちあがって1勝Cもそのまま連勝。2勝Cでも入着するもその後長期休養し、復帰後は能力を発揮できず引退。順調ならもう少し勝ってた。
3代母からはブラックタイプ多数、母母からはJRA好走馬は少ないが、そこそこの牝系。
【配合評価】ロゴタイプは父は重厚な欧州芝血統のローエングリンだったが軽快な逃げ先行でマイルから中距離芝路線でGⅠ3勝。日本で種牡馬として成功するかと言われれば疑問ではある。
【繁殖成績】0,0,1,1と微妙な成績。
【総評】母の能力は低くない。繁殖成績はなんともで、ロゴタイプも未知数だが、1300万円なら悪くないか。
あとがき
ウインは毎回そうなんですが、牝馬の馬格が小さくて、全体的に牡馬の評価が高くなりがち。
それにしても、ゴールドシップは全体として若くて活きのいい牝馬につけられているのに、まだかなり安くて、まさに今が買い時という感じ。私はゴールドシップ産駒の中から、2,3頭選んで買おうかなと思っています。
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