直木賞作家に嫉妬したところでどうしようもないのですが
三浦しをんさんのエッセイを読むと「うますぎる、ズルイ」と感じずにはいられません。
三浦しをんさんの作品、わたしは小説よりもエッセイが好き。
直木賞作家でありながら、たいへんなマンガ好き、腐女子なかほりを漂わせた妄想全開の日々が気負わない文章でつづられています。
お若いのに、古風な言い回しがたびたび登場するのもなんとも心地よい。
私も学生時代に、周りの友達には通じにくい古風な言い回しが使いたくたまらなかったことを思い出します。三浦さんの文章を読むと、そのころのフラストレーションがはらせるのかもしれません。
言葉がかゆいところに手が届くかんじ。
読んでいてとっても気持ちいいのです。
かつてとある方に言われたことがありました。
「世の中には、目をつぶっても書ける天才がいる。」
「きみはその手の天才じゃない」
その方は、この仕事をするきっかけをくれた恩師に当たる方。
そういう人にいわれたことですからやっぱり、自分の中で大きなひっかかりになっています。
もちろん反発はあります。
いま、がんばっていられるのは、それがバネになっていることも否めません。
でもね~、三浦さんの軽やかな文章を読むと確かに天才はいるってことを思い知らされます。
その天才Pの言葉には、つづきがあって
「君には文才ではなく、プロデュースの才能があると思う」
と言われたのです。
才能があるかは別として、その言葉どおりに行動していると思いたくないのですが結果としてその道を進んでいるわたし。
どれだけ大きな影響力なのか。
そろそろ、その枷を吹き飛ばしたい。
自分のための自分をとりもどしたいと思う今日この頃なのでした。
今日この頃……
こういう結びを使ってしまうところが文才がない証明か
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