1巻ごとに、いや下手したら1話ごとに泣いてしまう傑作です。


40代の人間としては70年代の雰囲気が懐かしい。

そしてタイトルのSunny。
Sunnyてあの日産サニーのことやったんかーい!

あの頃は友達のお父さんの車がサニーだったり、親戚の車がサニーだったり、先生の車がサニーだったり、いたるところにサニーがあったような気がします。

この作品の主役は「複雑な家庭」の子どもたち。

いろいろな事情で親と離れ、小規模でアットホームな施設で暮らしています。

作品の軸になる主人公の子どもはいますが、1話ごとにキャラクターそれぞれの視点で描かれることが多く、同じ出来事にも違う反応や違う感じ方があって面白いです。

子どもたちの境遇はなかなかに過酷ですが、登場人物に悪い奴、冷酷な奴、ほとんど出てきません。

子どもたちを苦しめている親たちにしても、まあたいがいダメな親たくさん出てくるんですが、みんな弱くてどうしようもないタイプ。

親になったらいかんかった人たちですね。

子どもたちもそれはもう薄々わかってる、でもやっぱりどこかで夢を見てしまうところが切ないです。

施設にいたことはないですが、子どもの時に片親がいなくなった身としては、もう読んでる間中、グサグサ突き刺さるところばっかりです。

ただ、全編通して子どもたちの悲しみやつらさが描かれてはいても、ノスタルジックなムードと子どもたちへの優しい目線が感じられてどこか心地がいい。

子どもたちの強さ、その成長ぶりに明るい未来が見えてきます。