ホラー小説界の多作帝王、キング先生の初期の名作です。
私的にはキング作品ベスト3に入る、大好きな一冊です。
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1983年の映画公開のカバーで、主役のクリストファー・ウォーケンがポーズを取っています。
映画もいいんですよねー。
クローネンバーグ監督のいつものエグさは抑えめで、原作にかなり忠実だと思います。
物悲しいテーマ曲の中、少しずつタイトルが見えてくるオープニングが特に好きです。
私は中学生くらいの頃、この映画と同時期にテレビでやっていた「戦争の犬たち」という映画を見て、クリストファー・ウォーケンのファンになりました。
この頃のウォーケンはイケメンとかかっこいいとかいうより、美しい!
おじさんになってからの怪優ぶり、おじいちゃんになってからの激渋ぶりも好きです。
というくらい大好きなウォーケンなのですが、もし原作を先に読んでいたら、主人公のジョニー・スミスのイメージとは違うかな?と感じたと思います。
名前からしてごく一般的なアメリカ人のジョニー。
感じがよくて、よき友人、よき恋人であり、優秀な高校教師。
このどこにでもいそうな青年がたまたま特殊な力を得てしまい、そこから悲劇がはじまります。
キングの本に出てくるのはこういう、いかにも現実にいそうな人々が多いですね。
映画のクリストファー・ウォーケンは前半の普通の人であるジョニーよりも、後半の普通から外れてしまった悲劇の人の時の方が生き生きとしていてほんとにハマってます。
私の勝手な想像ですが、キング自身としてはジョニーのイメージはウォーケンのような エキセントリックなタイプではなかったんじゃないかなと思います。
気に入っていないことで有名な映画キューブリック版「シャイニング」について、キング先生のインタビューを聞いたことがあるのですが、主演のジャック・ニコルソンを見ただけで、観客はあーこの人正気じゃないわ、と思ってしまう、と話していました。
映画「デッドゾーン」もウォーケンの陰の部分が全面に出ていて、映画はもちろん名作なのですが、やはり原作とは別物かなあという感じです。
映画では描かれていない、原作の重要な要素は70年代という時代、そしてその時代に青春を送ったジョニーとヒロインであるセーラの普通の男女としての描写だと思います。
映画ではそれほど個性がないセーラですが、原作では非常にリアルな女性像が描かれます。
大学生の頃から大人の女性になり、青春を通り過ぎて中年になる自分を意識するまで。
ジョニーの運命と並行してセーラの人生も語られていきます。
なので、その部分がない映画は、原作とはラストの余韻がぜんぜん違うんですよね。
しつこいようですが、私映画も大好きで、決して
ディスってるわけではありません!
もしご気分を悪くされた方がいたらすいません。
なんだか映画の話多めになってしまいましたが、次回はネタバレありで、もっと細かく書いてみたいと思います。

